ブログやアフィリエイトなど「Webライティング」の執筆に関役立つ本を、ジャンルや内容を問わずに5冊読んだのでレビューします。
FP技能士兼ブロガーである僕が、本を読んで「参考になった点」「おすすめできる点」、さらに「ダメだった点」を本音で紹介します。
Webライティングは、ほとんどの方が独学で書いていると思います。本を読むことでコツが身につき、他の人とちょっとだけ差をつけることができます。
本記事では、個人的に「役に立った」と感じた書籍順に紹介します。
スーパー・ラーニング 書く技術・伝える技術
- 発行日:2019.6.27発行、2020.9.26 10刷り
- 発行所:あさ出版
- 著者:倉島保美著
本書で述べられていること
著者は、新卒でNECに入社し、その後ロジカルスキル研究所代表取締役。現在は、ライティングなどの指導を年間150回以上実施しているらしい。
原文と修正例が掲載されているものの、著者が誇らしく言うほどには、美しくて読みやすい文章には見えない。
ただし、パラグラフごとに読み飛ばせるテクニックについては十分に理解することができた。また、単に長くなったから改行してはならない、既知情報から未知情報への原則、についてはその通りだと腑に落ちた。
以下、この本で初めて知ったライティングの秘訣を、以下に一部紹介する。
- 日本ではライティングを習わないが、アメリカでは大学1年に最低でも半年~1年は勉強する。
- 「メンタルモデル」とは人が頭の中に作る自分なりの理解の世界。読者のこれを壊さずに書くことで一読して理解できるようになる(「第一は、第二は、」「AとBとC」と言ったら、その順に述べる等)。
- はじめに総論を述べることで、メンタルモデルを作ることができる。例えば道案内なら、初めに方向と距離感を伝える。根拠より先に主張を述べるなど。
- 既知から未知の情報を述べる。すなわち、文頭にはいつもすでに述べた情報を書く。前の文の後半の情報を次の文の文等で使うと良い。
- 原則として「て、り、し、が、」の等位接続助詞で2つ以上のトピックを繋げてはいけない。
人もお金も動かす超スゴイ!文章術
- 発行日:2019.4.25発行
- 発行所:株式会社すばる舎
- 著者:金川顕教
本書で述べられていること
著者は、トーマツ出身の経営コンサルタント。具体例を交えたテクニック集で、興味深かった。そのうえ、1つ1つのテクニックが短くてすらすらと読める。
この本自体が1つのマーケティング本になっていて、その視点で読むと参考になる。
本書で特徴的だった記述は以下。
- 「重要なポイントです」「結論を言いましょう」といった強調表現は、多少稚拙でも、確実にメッセージを伝えることができる。
- 「ようは」「つまり」「言い換えると」は、たとえ具体例を入れなくても理解を深められる表現。
- 感情を揺さぶらないと人は動かない。「想像してみてください」と述べると、無理やり脳内で再現させることが可能。
- ベネフィットを伝えるとき、1つの側面だけでは不十分かもしれない。人は8時間は仕事、8時間はプライベート、8時間は休んでいる。つまり、人生は3つある。この3つすべてをカバーすれば、人に刺さり、人を動かす文章になる。1石3鳥を強調する。
副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト
- 発行日:2017年3月31日 初版
- 発行所:株式会社ソーテック社
- 著者:タクスズキ
本書で述べられていること
著者はイケダハヤト氏に見出され、会社員を辞めてプロブロガーになった人。ブログ「らふらく」を運営。
ブログ開始から1年で月20万円を達成し、月35万円を達成したときに脱サラしたという。
本書で特徴的だった記述は以下。
- Kindleのハイライト機能を使えば、書評記事を30分で書くことができる。
- Twitterはフロー、Facebookはフローとストックと捉える。後者はリアルタイムとは限らないので「ブログ更新!」とは言わないこと。
- GWは、本のまとめ記事が有効
- 3月、12月は期末なので予算消化のためにAdSense収益が増える。逆にその翌月は下がる。振り回されないのが肝心。
- Amazonのアフィリエイトリンクは、商品ページではなく一覧のページを貼る。一度他の商品も見せることで、そちらに興味を持つ可能性もある。
100倍クリックされる 超Webライティング バズる単語300
- 発行日:2018年12月13日 初版
- 発行所:株式会社パルコ エンタテインメント事業部
- 著者:東 香名子
本書で述べられていること
著者はウェブメディアコンサルタント、コラムニスト。女性サイト編集長として、月間1万PVを650万PVに育てた経験があるという。
本書は『100倍クリックされる 超Webライティング 実践テク60』に続く、第2弾。
あくまで小ネタ集。単語とその解説が数行書かれている程度なので、息抜きにネタ探しに使うという用途ならよい。逆に、この本だけで記事を書く能力がつくかというと全くそんなことはない。
本書で特徴的だったネタは以下。
- 「なぜか〇〇できる」→意外性と心理ハードルを下げる効果がある。
- 「BEST〇」や「日本三大〇〇」→知りたい、と興味をそそる効果がある。
- 「勝ち組」→ビジネスや金融系の記事に合う。どうすれば勝ち組になれるのか、という文脈もアリ。
- 「デメリット」や「嫌われる」→なるべく損はしたくない・嫌われたくない、と人は思うから。
- 「あえて」→意外性、疑問を抱かせる表現。知的好奇心を満たせる。
- 「デビュー」→新登場のこと。カタカナなので目立つ。
- タイトルをクイズ形式にすると、気になってクリックしたくなる。例えば、「ちょうふくとじゅうふく、どっちが正しい?」
スピードマスター 1時間でわかるWebライティング
- 発行日:2018年12月14日 初版
- 発行所:技術評論社
- 著者:ふくだたみこ、さかたみちこ著(株式会社グリーゼ)
本書で述べられていること
ごく基本的な内容で、とても初心者向けだと思った。
著者の福田氏は、セールスフォース・ドットコム認定コンサルタント、Maruketo認定エキスパート、全日本SEO教会の認定SEOコンサルタント。錚々たる資格を持っている。
著者自身の宣伝などはほとんどなく、内容も簡単(薄いとも言える)なのでサクッと読める。
大半がどこかで聞いたことのあるような内容だったが、特筆するなら参考になったのは以下。
- 同じ表現、繰り返し表現を避けるためには類語辞典が使える。言い換えると味わいのある文章になる。ネットではweblioなどがある。
- PASONAの法則を使ったネガティブアプローチ。ターゲットに寄り添うことで冒頭で共感させ、気持ちをつかんでから説明に入る。最後はお得感・限定感を出すことも大事。
- ベネフィットからアプローチするのが、AIDCAの法則。Attention(注目)から入るポジティブアプローチの手法。できるだけ具体的なベネフィットを紹介する。
- 論理的な男性脳と感情的な女性脳。男性なら、権威、客観的事実、データ、うんちく、機能などを推す。女性なら共感、評判、自分にとって、どんなシーン、お得感を推す。
- 購入ボタンの直前には、限定感、特別感、行列感を出す。
まとめ|Webライティングの本はなるべく新しいものを読むことがオススメ!
いかがでしたか?
Webでバズる話題やSEOのテクニックは時代によって移り変わるので、なるべく新しい本をたくさん読むことがオススメです。
正解はないので、1つの本に左右されずに、いろんな良書を読むことが重要だと思います。
このブログでは、人生をちょっとだけお得に送るための生活改善情報を発信しています。
よろしければブックマークやTwitterのフォローをお願いします。
それでは^^
■投資・美容カテゴリの人気記事はこちら
【Amazonで買える】金購入に関する本4冊をレビュー!『金価格は6倍になる』
コメント