2ちゃんねる創設者のひろゆき(西村博之)氏は、今やテレビやネット番組に引っ張りだこ。現在大ブレイク中です。
僕もYouTubeをいつも楽しく拝見していますが、実は、氏の著書もたくさん発行されています。
今回、彼の著書をまとめて5冊読んでみたので、読んだ順に1冊ずつレビューします。
さらに、その中で最も面白いと思った本も選びます。
ひろゆき氏の本をまだ読んだことがない人や、過去に読んだけど内容を忘れてしまったという人は、参考にしてみてください。
1%の努力
- 発行日:2020.3.4 初版
- 発行所:ダイヤモンド社
- 著者:ひろゆき(西村博之)
本書で述べられていること
発行から2年以上経つが、図書館ではいつも予約が数十人待ち。本の帯には「最も売れているひろゆき本」と書かれていて、その通りかなりの人気になっています。
内容としては、いつもひろゆき氏が言っているものと同様で、とにかく省力してだらだらと過ごし、「常に片手を空けておきなさい」というのが教え。
考え方としてはその通りだと思う部分はあるものの、すべての人に当てはまるものではなく、極論に近いところもあると思えた。
参考になった点
- 「99%の努力と1%のひらめき」とは、「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」という意味。ひらめきとなる出発点が大事。努力だけを積み重ねても意味がない。
- 環境でステータスは決まる。実際に、東大生の親の6割は年収950万円以上。さらに、フィレンツェの納税記録によると、600年前に富裕層だった家計は、2011年にも富裕層のままだった。
- 間違っていても、量的にたくさんの発言をすると、「実作業が自分に投げられることがない」というメリットがある。何も発言していない人が心理的に「私がやります」となる。つまり、誰でもできることに手を挙げてはいけない。
無敵の思考誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
- 発行日:2017年7月20日 初版
- 発行所:大和書房
- 著者:ひろゆき(西村博之)
本書で述べられていること
この本は編集者の種岡さんが過去の発言をまとめただけで、ひろゆき氏が新たに書いたのは「おわりに」だけとのこと。
どおりで、内容があちこちに飛んで、一貫性がないという印象を受けました。
ただ、「体調管理をして、毎回きっちり70点の仕事をする」については完全に同意しました。大事なときに体を壊す人が、仕事においては最も”使えない”人と言われる。
参考になった点
- 自我の自分が肉体的な自分を嫌ってしまっていると人生がキツイ。二人の自分は一致していなくてはならない。自己を正当化する思考を身に着けておくこと。
- ビジネスクラスを我慢したら「20万円もらえる」という気分で、エコノミークラスに乗る。
- スキルを手に入れるよりも、そのスキルをどのように手に入れるかがわかることが大事。受験勉強も、「役に立たないものを無理に覚える」というスキル。
これからを生きるための無敵のお金の話
- 発行日:2019.3.15 初版
- 発行所:大和書房
- 著者:株式会社興陽館
本書で述べられていること
あとがきだけ自分で書いたらしい。全体の分量が短くて、1ページあたりの文字数も少ないのでサクサクと読み進めることができました。
サクサク読める分、基本的に内容は薄いと言えます。でも、その中でも「おやっ」と立ち止まって読みたくなる箇所は複数あり、打率はかなり高い内容でした。
参考になった点
- これからは突出したお金持ちが少数と、他の人達は儲からない人が増えていく。ただし、貧乏人が例えば9割になったら、貧乏人が得する政策が選挙に勝つようになる。つまり、ベーシックインカムが実現する可能性が高くなる。
- がん治療薬オプジーボは、年間1500万円くらいかかる。高額療養費制度の対象なので、国がそれだけ出費している。その1500万円を20代でもらうことができたら、男女で3000万円になる。すると20代でも子どもを作れるわけで、幸せになれるはず。少なくとも出生率は上がる。
- 例えば年収300万円の人の可処分所得が250万円。消費税を2%上げて、その2%分(5万円)を国民全員に還元したら、その人はプラマイゼロ。ただし、可処分所得700万円の人なら2%は14万円なのでお金のある人が損をするしくみ。それがベーシックインカムでいいんじゃない?という話。消費税とベーシックインカムで、社会にお金を巡らせることができる。
なまけもの時間術管理社会を生き抜く無敵のセオリー23
- 発行日:2020/4/21 初版
- 発行所:学研プラス
- 著者:ひろゆき(西村博之)
本書で述べられていること
簡単に言えば「そんなに思い詰めなくていいよ、考え方を変えていこう」という話。この本の主張はそれ一本なのに、同じような論を行ったり来たりするので、とても長く感じました。
基本的にはひろゆき氏がいつも言っていることと同じ。これもあとがきだけ自分で書いたらしい。
参考になった点
- ひろゆきがお金を稼げているのは努力家だったからじゃなく、ITという波に乗ったからに過ぎない。恵まれた日本に生まれただけでもスタートラインが違う。自分のスキルには頼らないこと。
- 自由な時間を作るには、「自分本位」で考えること。自分にとって有意義かどうかで優先順位をつける。
- 過去を振り返るのは時間の無駄。過去に戻ってもきっと同じことをする。基本的に今が楽しいので、今の状況を生み出すための布石だったと考える。
- 嫌われたとしても、早めに切られてよかったと考える。会社員なら新しいクライアントに行くだけでダメージはない。
叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」
- 発行日:2020.12.10 第1刷
- 発行所:株式会社三笠書房
- 著者:ひろゆき(西村博之)
本書で述べられていること
「世の中の真実」とまではタイトル詐欺で、言い過ぎ。実際は「こういうことも考えて」といった内容に留まっています。
ひろゆき本には珍しく、出典付きのデータが細かく載っていた印象。データ主体の内容は、知らないこともいくつかあり、「なるほど」と感心しました。
参考になった点
まとめ|オススメは「これからを生きるための無敵のお金の話」
ひろゆき氏の著書を5冊読んだ結果、1番面白かったのは「これからを生きるための無敵のお金の話」でした。
254ページと短めの分量でサクサク読めます。ぶっちゃけ、空き時間があれば1日で十分読み切れます。笑
ちょっと前に発行されたものなので、古本屋などでも手に入りやすい本です。
「お金」という誰もが関心を持ちやすいテーマに関する内容なので、ひろゆき氏の入門本としては万人に勧めやすい本だと思いました。
少し前の本なら図書館にも置かれていることが多いので、興味を持ったら一度読んでみてはいかがでしょうか?
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