三鷹の森ジブリ美術館が、2021年6月2日から営業を再開しました。同館は新型コロナウイルスの流行により、2021年4月25日~6月1日まで臨時休館していました。
6月2日からは新企画展示として「アーヤと魔女」展が実施されています。営業再開後は入場者数が制限されていて、なかなかチケットが取れません。
ところが私は今回、運良く「近隣市民枠チケット」を手に入れたので、行ってみました。今回が初めての来館です。
本記事では、「営業再開後のジブリ美術館の様子」「カップルで行っても楽しめる?」ということについて解説します。
三鷹の森ジブリ美術館とは
三鷹の森ジブリ美術館は、東京都三鷹市・井の頭恩賜公園西園にある美術館です。正式には「三鷹市立アニメーション美術館」といいます。館主は、スタジオジブリの宮崎駿氏です。
地上2階建て・地下1階建ての、決して広くはない建物ですが、内部には展示資料が豊富にあります。カフェやショップもあるので満足度は高いです。
入場は予約制で、美術館の窓口ではチケット販売していません。チケット購入は、ローチケWEBサイトでのみ可能です(スマホのみ)。
チケット購入は一週間前から
チケットが購入できるのは、来館希望日一週間前の、同曜日10時からです(2021年8月現在)。ただし、発行枚数はかなり限られているようで、発売後すぐに売り切れてしまいます。
また、チケットには「三鷹市、および近隣市民枠」も用意されています。こちらは直前でも購入できることがあります。詳しくは後述します。
申し出るとパンフレットがもらえる
ジブリ美術館のパンフレットは、インフォメーション(ごあんないじょ)に申し出ることでもらえました。内容は、館内マップや設備情報など。館内マップは宮崎駿氏によるものなので、来館の際はぜひもらってみてください。
ちなみに館内には決まった順路はありません。空いている展示から自由に観ることができます。
カップルにオススメなポイント
ジブリ美術館はファミリーに人気なイメージですが、カップルにもオススメできます。
カップルにオススメできるポイントを、4つ紹介します。
建物がかわいい
ジブリ美術館の建物は、曲線で構成されたどこか可愛らしいデザイン。この建物のデザインは、宮崎駿氏の断面スケッチが基になっています。館内の案内板を1つ見ても、作り込まれた雰囲気のあるものとなっています。
また、美術館のガラスには1つひとつ異なるステンドグラスが施されています。好きなキャラクターを探すのも楽しいです。
トイレがかわいい
ジブリ美術館の館内の各フロア、カフェ、屋外の受付前にはトイレが設置されています。各トイレには絵画が飾ってあったり、取っ手にモチーフが付いていたりと、個室ごとに壁紙が異なっていたりします。
デザインは、男女によっても異なるようです。トイレに入るだけで楽しい気分になれるのは、ジブリ美術館だけだと思います。
ここだけの限定グッズがある
ジブリ美術館の館内にあるショップ「マンマユート」では、限定グッズが販売されています。これは館主(宮崎駿氏)のことば「美術館にしかないオリジナルグッズをつくりたい!」の表れです。季節によってもさまざまな商品が販売されています。
数ある限定グッズの中でも、「マンマユート」のイラストが入ったトートバッグは、館内で身につけている人がたくさんいました。
入ってみるまで内部がわからない
ジブリ美術館の館内は、写真撮影が禁止です。このルールは「空間をご自分の目で見て、体で感じてください。そして、思い出は心の中に大切にしまって持ち帰って欲しい」という思いから定められているそうです。そのため、ジブリ美術館公式による情報以外は、インターネット上でも館内の内観は見つからないと思います。「入ってみるまで内部がわからない」というのは、SNSやYouTube全盛の時代としては新鮮で、ワクワクしますよね。
なお、「館内」の撮影がNGなので、敷地内であっても屋上や出窓など、1歩でも屋外に出れば自由に撮影できます。
コロナ下のジブリ美術館のルール
新型コロナウイルスが流行している状態でのジブリ美術館のルールをまとめました。以前に1回行ったことがある人でも、参考にしてみてください。
私が今回訪問したのは2021年6月12日(土)です。また、2021年8月8日時点のインターネット掲載情報を参考に執筆しています。最新の情報は、来館前に公式サイトでご確認ください。
入館制限と時間短縮
13時の入館時は空いていましたが、15時頃から混み始めました。
ジブリ美術館では、2021年は時間を短縮して開館しています。入館者数も制限されているので、チケット予約は毎日売り切れてしまうほど競争率が高くなっています。
チケット購入は、1日に6回、1時間ごとに入館とする日時指定の完全予約制。電子チケットのみでの販売です。チケットは、来館希望日一週間前の、同曜日10時から販売されます。入館時間によって料金は変わりません。一度入館したら入れ替え制ではなく、閉館時刻まで滞在できるため、午前のほうがお得で、比較的空いています。
ちなみに、私の場合は13時に入場し、ゆっくり周って滞在時間は約3時間でした。
開館時間 | 10:00~17:30 |
---|---|
入場時間 | ①10時、②11時、③12時、④13時、⑤14時、⑥15時 |
近隣市民枠チケット
三鷹市・武蔵野市・小金井市・西東京市に在住・在勤・在学の人のみが購入できるチケットが販売されています。購入時と入場時に本人確認が求められるので、不正転売はできない仕組みになっています。ただし、代表者以外の同行者は、近隣市民でなくてOKです。
近隣市民枠チケットは、「みたか観光案内所」(JR三鷹駅 徒歩1分)でのみ購入できます。電話やインターネットでの購入・取り置きはできません。観光案内所の営業時間内のみ購入できます。購入したい日時のチケットが既に売り切れている可能性もあるので、事前にホームページを確認することをおすすめします。
入場料は、一般のチケット料金と変わりありません。ただし、一般チケットと異なるのは、日時指定が午前/午後の2種類であることです。午前は10時〜12時、午後は12時〜14時の間に入場できます。この場合も滞在時間に制限はありません。
飲食は席数減
カフェ「麦わら帽子」では、店内で飲食を提供しています。コロナ対策で席間のスペースがかなり空けられていて、席数が減少しています。ただし、外にもテラス席があるので、混む時間帯でなければ座れると思います。
ちなみにカフェ内では、店内の装飾は写真撮影NGですが、料理は撮影OKとのことでした。
ネコバスは入れ替え制
ジブリ美術館の2階「ネコバスルーム」には巨大なネコバスぬいぐるみがあります。小学生以下の子どもだけが利用できる展示です。子どもに大人気なので、現在、一度に入室する人数を絞って案内しています。
そのため、ネコバスルームを利用するには、午前の回を狙って入場するか、長時間待つことを覚悟する必要があります。また、3歳以上のお子様はマスクを着用するルールになっています。
映画館では「アーヤと魔女」を上映
ジブリ美術館の地下1階にある「映像展示室 土星座」では、オリジナル作品を数ヶ月おきに上映しています。営業再開後は長期間、ジブリの新作映画「アーヤと魔女」を上映していました。
その代わりとして、オリジナルの過去作品は「フィルムボックス」で鑑賞することができます。フィルムボックスとは、このようなブラウン管の小型モニターです。地下1階の中央ホールで2台設置されています。
フィルムボックスでは「ジブリの森のえいが」のうち同時に2つが上映されています。私が入場したときは、「くじらとり」と「めいとこねこバス」の2作品でした。「めいとこねこバス」は大人気で、常に多くの人が群がっていました。音声つきですが、ホールに設置されているためかなり音量が絞られています。運良く正面の位置に陣取れれば、聞き取れると思います。
行ってみてよかった点
コロナ下のジブリ美術館に実際に行ってみて初めて知った、良かったことを3つお伝えします。
三鷹駅から出発するバスはおすすめ
ジブリ美術館は、JR三鷹駅から徒歩で約15分です。緑道を歩くわかりやすい順路なので、歩いていくことも可能です。ただ、三鷹駅発のコミュニティバスなら、スタジオジブリがデザインしたバスもあります。普通のデザインのバスもあるので、乗れるかどうかは運次第です。
バスは2路線あり、どちらのバスでもジブリ美術館に停車します。ジブリ美術館行きのバスは、三鷹駅南口から出発します。バスのりばには係員がいるので、迷った場合には聞いてみましょう。
また、吉祥寺駅(JR・京王井の頭線)南口からは、路線バスが出ています。吉祥寺駅からバスに乗る場合、「万助橋」または「明星学園入口」のバス停で下車すると最寄りです。
コインロッカーの利用は無料
ジブリ美術館の館内には、無料で利用できるコインロッカーが設置されています。使用時に100円かかりますが、荷物を取り出す際に返却されるコインリターン式です。コインロッカーの数は計96個(小80個、中16個)。地下の広場に設置されています。
土曜日の13時に入館した時点では、どのサイズのロッカーも空いていました。館内は体験型の展示もたくさんあるので、ぜひ手ぶらでご覧になってみてください。
ジブリ知識がなくても楽しめる
ジブリ美術館は、ジブリ作品に関する知識がなくても楽しめます。過去作品の絵コンテなどの展示もありますが、それだけではありません。展示内容には「アニメ制作現場」「アニメのしくみ」といったものが多くあります。たとえジブリアニメを観たことがない人でも、「こういう仕組みで動いてるんだ」と純粋な発見があると思います。
そんな人には特に、アニメの仕組みがわかる体験型の展示「動き始めの部屋」がおすすめです。もちろんジブリを知っていれば、より一層楽しめるはずです。
行ってみて残念だった点
コロナ下のジブリ美術館に実際に行ってみて、残念だったことを1つだけお伝えします。
映画館に入れなかった
前述したとおり、ミニ映画館の「映像展示室 土星座」では、長期間にわたって「アーヤと魔女」を上映しています。私が行ったときもそうでした。土星座では、通常ならショートのオリジナル作品を複数回転、上映しているのですが、「アーヤと魔女」は1時間超の作品なので、1日に3回転くらいしか上映されません。席数も絞られているので、今回の訪問では土星座に入ることはできませんでした。
「アーヤと魔女」は映画館でも上映予定で、いずれテレビ放映もされると思うので、それよりはオリジナル作品を上映してくれたらな、と少し残念に思いました。
まとめ
いかがでしたか?
ジブリ美術館のチケットは競争率が高く、なかなか取るのが難しいです。ただ、「近隣市民枠チケット」なら比較的取りやすいです。お知り合いに近隣住民の方がいたら、一緒に来館してみてはいかがでしょうか。
このブログでは、人生をちょっとだけお得に送るための生活改善情報を発信しています。よろしければブックマークやTwitterのフォローをお願いします。
それでは^^
■「レビュー」カテゴリの人気記事はこちら
自衛隊 大規模接種センターでコロナワクチンを接種予約する手順【感想付き】
コメント