JR東日本のSTATION WORK(ステーション・ワーク)って知っていますか?
JR東日本の駅内でテレワークができるサービスのことです。
現在、東日本管内の155もの拠点で利用できます。
今回、筆者が実際に利用してみたので、「防音性はどうなの?」「どうやって予約するの?」といった疑問への回答や、使い勝手についてレビューします。
STATION WORK(ステーション・ワーク)とは
STATION WORKとは、JR東日本のシェアオフィス事業のこと。2019 年8⽉から本格的にスタートした事業です。
提携するホテルシェアオフィスを含めると全国155カ所のネットワークがあります(STATION WORKホームページより。2021年5月25日閲覧)。
2023年度にはこれを1,000カ所に展開する計画です。
利用は事前予約またはその場利用

STATION WORKの利用方法は2種類あります。
インターネットであらかじめ時間を指定して予約する「事前予約」か、現地で空いているブースを使用する「その場利用」です。
事前予約は確実に利用できるメリットがあるのはもちろん、JRE POINT利用会員情報と連携していれば、支払いにJRE POINTを利用できます。
なお、予約時刻が到来する前のキャンセル手続きは自由に行えます。
利用開始前ならキャンセル料はかかりません。
もし利用中に延長をしたい場合には、利用時間中のマイページに「延長」ボタンが表示されます。
Q:予約終了時間を過ぎても使っているとどうなりますか?
出典:STATION WORK よくあるご質問
A:ご利用時間が終了している旨の音声アナウンスが、継続的に流れます。
なお、空きがある場合は、利用時間内であれば利用時間の延長も可能です。STATION WORK専用Webサイトの予約情報画面で、ご利用中の予約情報には「延長ボタン」が表示されております。
支払いはクレジットカードまたはJRE POINT利用

事前予約をする場合に使用できる支払い方法は、クレジットカードまたはJRE POINTです。
公式サイトには、「クレジットカードの登録が必須」と書いてありますが、筆者は登録しなくても使用できています。
代わりにJRE POINT情報を連携させれば、クレジットカードは使用しなくても利用できるのです。
また、予約なしで「その場利用」をする場合のみ、SuicaやPASMOを決済に使用することができます。
利用してみた率直な感想は、狭い!


STATION WORKを利用した率直な感想は、「狭い」ということです。
実際に利用してみたときの写真は上のような感じ。
これはSTATION DESKという、比較的広めのスペースですが、それでもかなり狭いです。
部屋形態ごとの違いの詳細は、次の項で説明します。
STATION WORKの部屋形態は3種類

STATION WORKが提供するシェアオフィスの形態は、大きく分けて以下の3種類があります。
それぞれ順に、簡単に解説していきます。
形態 | 料金目安 | 拠点数 |
STATION BOOTH | 1人用 15分275円、 2人用 15分330円 | 東京駅、新宿駅などを中心に約50拠点 |
STATION DESK | 15分275円 (※キャンペーン中はPERCH・DEN・CAPSULEのみ165円) | 東京駅など5拠点 |
ホテルシェアオフィス | ホテルによって異なる。 JR東日本ホテルメッツは、 AM3時間 2,530円~など | JR東日本ホテルメッツなど約100拠点 |
STATION BOOTH

STATION BOOTHは、東京駅、新宿駅などを中心に約50拠点あります。
新青森駅や秋田駅など、地方にも設置されているのが特徴です。
見た目は電話ボックスのようで、最低限のスペースで作業できる施設。
メリットは、設置場所が多いことと、2人でも利用できるブースもあること。また、どの拠点にもモニターが完備されているみたいです。
デメリットは、狭いことと出入りが周囲に見えやすいことです。
Q:STATION BOOTHではどのようなサービスが提供されていますか?
出典:STATION WORK よくあるご質問
A:机・椅子・電源(2口)・USBポート(1口)・コート掛け・傘立て・空調(一部の箇所を除く)・モニタ・無料wifiがご利用いただけます。
STATION DESK

STATION DESKは、個室の形態を取っている施設のこと。筆者が今回利用したのもこちらの形態です。
2021年5月現在、設置場所は【東京駅・横浜駅・西国分寺駅・三鷹駅(上り/下り)】の5拠点のみ。設置場所はかなり限られています。
メリットは、占有スペースが(BOOTHに比べたら)広いこと。デメリットは、隣のデスクの物音が聞こえる場合があります。
また、2021年5月現在、PERCH・DEN・CAPSULEの部屋に限りキャンペーン価格が適用されています。STATION BOOTHよりも格安なので、キャンペーン期間中の利用であればお得だと思います。
ホテルシェアオフィス

通常のホテルの1室を、テレワーク用に提供するサービス。
基本的に、風呂やベッドは利用できない店舗が多いですが、一部ホテルでは利用できます。
料金はホテルによって大きく異なります。JR東日本ホテルメッツの場合は、AM3時間で2,530円~などです。
STATION DESKの感想を詳細レビュー
今回、筆者が実際にSTATION DESKを利用してきたので、その感想をレビューします。
JR三鷹駅(東京都)のDESKを利用

利用したのは、JR三鷹駅にあるSTATION DESKです。
三鷹駅は、ホームにブースが設置されている、少し珍しい形態です。念のため、事前予約をしてから向かいました。
防音性能は、正直イマイチ

公式サイトでは「Web会議や電話もできます」とアナウンスされていましたが、隣の部屋にも利用者がいて、その気配や物音は感じました。
DESKの作り自体が、1つのコンテナを区切ったような作りなので、仕方がないと思います。
ただ以外だったのは、外部の電車の音はそれほど気にならなかったこと。
時折鳴る発車アナウンスは高音なので耳に入ってきますが、イヤホンをして音楽等を聞けば大丈夫なレベルでした。
Wi-Fiも設置されていたので試してみましたが、この時はPCでもスマホでも、なぜかうまく繋がりませんでした。
15分間という単位は、体感的にはあっという間です。
なお、入室にはマイページのQRコードが必要なので、スクリーンショットを撮っておくと入室に手間取ることがないと思います。
QRコードは毎日0:00に書き換わるので、スクリーンショットを撮るなら当日中にしておくこと。
また、占有スペースはかなり狭いので、閉所が嫌いな人には向かないかもしれません。
逆に、狭いほうが集中できるという人には良いと思います。
部屋に鍵はかからないよう仕組みになっているようなので、入室する部屋を間違えないように注意。
予約手順をスクリーンショット付きで紹介
最後に、スマホを使った予約手順を紹介します。
STATION WORKのアプリは提供されていませんが、スマホのブラウザからでも簡単に予約できます。
その予約手順を、以下で解説します。
①まずは会員登録をして、マイページにログインします。
②予約方法は2種類。場所と日時から検索するか、近くの拠点を探すかです。
STATION DESKは種類が少ないので、今回は後者の「近くの拠点を探す」方法にしました。
③拠点の一覧が表示されます。
④ここで、必ず「拠点の詳細をみる」を確認しておくことをお勧めします。
遷移先のページで、使用できる設備や座席マップを確認することができるからです。
使いたい座席を見つけたら、その名称(CUBEやSHELTER)を覚えておきます。
⑤1つ前のページに戻り、「予約する」をタップします。
⑥予約時刻や使用する時間を選択します。
いったん使用すると、時間を短縮することはできないので、あまり長すぎる時間を選択しないように注意。
(後ろに予約が入っていなければ、利用中に延長はできます。)
⑦検索すると、条件に合う座席が表示されます。
この画面では、座席はSHELTERなどの名称でしか確認できないので、自分が選びたい座席かどうかを、以前のページでよく確認しましょう。
⑧筆者の場合は、CUBE2の座席を選択することにしました。
内容確認画面で、「利用規約に同意して予約を確定する」をタップします。
ここでは、クレジットカードを登録していればクレジットカード情報が表示され、JRE POINTを登録していれば利用ポイント数を入力します。
⑨この画面が表示されたら予約完了です。あとは実際に拠点に向かいます。
⑩STATION WORKの拠点が設置されている、ホームに到着しました。
写真の奥に見えているのがSTATION DESKです。
ドアの前に電子パネルが設置されているので、「QRコード」を押してマイページのQRコードを読み取らせます。
⑪認証されるとドアが開くので、入室します。
DESKの中には3室あり、内部の構造はこんな感じです。
座席にはエアコンが付いていますが、リモコンはありませんでした。除菌用アルコールや空気清浄機は完備されています。
⑫利用が終了したら、出口そばにある認証機に入室時のQRコードをかざして退出します。
まとめ|利用料は安くないが、駅構内で使えるのは魅力
いかがでしたか?
今回は「JR東日本のシェアオフィス「STATION WORK」を使ってみたレビュー」をお伝えしました。
STATION DESKがキャンペーン価格で使えるうちはお得かと思いますが、通常価格だと安くはなく、パック料金も特にありません。
ただし、電車の乗り換え時間などに気軽に利用できるというのは、他のシェアオフィスにはない大きなメリットだと思います。
もし近くにあったら利用してみてはいかがでしょうか。
このブログでは、人生をちょっとだけお得に送るための生活改善情報を発信しています。
よろしければブックマークや、プロフィールページからTwitterのフォローをお願いします。
それでは^^
■「レビュー」カテゴリの人気記事はこちら
【2021年】JEMTCのパソコン有償譲渡会に潜入したレポート
コメント