自衛隊の大規模接種センターで新型コロナウイルスワクチンを接種しました。大規模接種センターの予約枠は需要に対して少なく、予約開始時には毎回、争奪戦が発生しています。
今回の記事では、2回めのチャレンジで実際に予約に成功した私が、「予約をする攻略法は何か」「実際どのような手順で接種を受けるのか」について、具体的に解説します。
なかなかワクチン接種を受けられず、困っている方の参考になれば幸いです。
家族と同居している人などは、家族内感染を防ぐためにも一刻も早い接種をオススメします
Web予約が成功のコツ
完全予約制の大規模接種センターでは、予約開始直後にWeb予約することがオススメです。
大規模接種センターは予約せずに現地へ行っても、接種は受けられません。私は東京センターでの接種を、予約開始当日の18時にWeb予約にチャレンジしました。ちなみに予約方法には、他に「電話予約」と「LINE予約」があります。
2021年7月現在、予約開始時は毎回争奪戦になります。当面の予約は、毎週「月・木曜の18時」となっています。電話は何度かけてみても繋がらず、運に左右されるので攻略には向きません。
よって私としては、実際に予約成功した「Web予約」をオススメしています。
予約に成功したポイント
私が今回、ワクチン接種の予約に成功したポイントとして推奨したいのは、以下の2点です。
- 複数ブラウザでタブを3つずつ開く
- 複数のデバイスで開く
以下の項では、私が実際にWeb予約に成功したときの状況を解説します。
複数ブラウザでタブを3つずつ開く
1つのパソコンでSafariとGoogle Chromeを起動し、どちらも大規模接種センターの予約ページに接続して予約を試みました。
具体的には、予約開始の数分前から、以下のような状態で待機しました。
タブも3つずつ開き、すべて同じ予約ページを表示しています。
複数のデバイスで開く
さらに、私の場合はもう1つ、AndroidスマホのGoogle Chromeも使用して、同じく予約ページに接続を試みました。その他にもいくつかデバイスを用意できるのなら、利用してみてもいいかもしれません。
このように、複数のルートを用意したのです。結果として、このAndroidのGoogle Chromeが最も早く、予約ページに繋がりました。
Web予約時の注意点
実際に予約に臨む前に知っておきたいのは、今回の予約ページは「リロード(更新)する必要がない」ことです。
人気コンサートの予約などではよく、攻略法で「F5キー」を連打してページを何度も更新すると、予約画面に繋がるというものがあります。ただし、今回の予約ページでは更新は不要で、ページを開いたまま待機することで案内可能になれば自動的に予約画面に遷移します。
この詳しいアルゴリズムは明かされていません。しかし、迂闊にF5キーを連打すると順番が後回しになる恐れがあります。また、タブを多く開きすぎることも禁物です。どれか1つが予約画面に繋がったとしても、それに気づかない恐れがあります。
そのため、本記事では「タブを3つずつ」開くことを推奨しています。
予約画面に繋がっても油断はできない
上記の方法で運良く予約画面に遷移できたとしたら、あなたは一刻も早く、予約を完了させなければなりません。なぜなら、予約画面に入ったとしても確約されたわけではなく、見る見るうちに予約枠が無くなってしまうからです。日中~夕方の、比較的行きやすい予約時間は特に早く無くなります。
予約完了画面は上記のとおりです。この画面が表示されるまでは、1秒の猶予もありません。
そのため、予約開始までに次の2つのことを準備しておきましょう。
第1に、手元に接種券を必ず準備しておくこと。予約には市区町村コードと接種券番号が必要です。
第2に、自分が「予約NGな日時」を書き出しておくこと。見る見る予約枠は無くなっていくので、「予約可能な日時」だけだとそれが無くなった時に、パニックになってしまいます。
予約画面では、上記のように「市町村コード」「接種券番号」「生年月日」を入力する必要があります。これを入力している最中にも、予約枠はどんどん無くなっていくので迅速に済ませましょう。
予約が完了したら、大規模接種センターへ
予約の日時に、大手町合同庁舎3号館の大規模接種センターへ行きます。会場や当日の持参物は、公式ページを確認してください。
よく似た名前の「中央合同庁舎第3号館」も存在するので、間違えないように気をつけてください。予約時間に遅れると、再び予約することになる恐れがあります。
「大手町」と名が付くので大手町駅が最寄りと思われがちですが、実は東西線「竹橋駅」のほうが近いです。竹橋駅内にも、至るところに案内が掲示されています。
竹橋駅の「4番出口」または「2番出口(エレベーター)」を出ると、目の前に「大規模接種センター」の看板と係員が立っているので迷うことはないはずです。係員の誘導に従って順路を進みます。
やがて建物前にプレハブ建ての仮設住宅のような受付が設置されているのが見えてきます。1回目の接種の人も2回目の接種の人も、この受付を利用します。
受付はとてもスムーズ
一連の受付業務はムダがなく洗練されていて、とてもスムーズに進行しました。
まず受付を通る前に、1回目の接種か2回目の接種かを尋ねられます。
1回目と2回目とで、入り口を分けているためです。1回目の接種であることを告げると、「1」と書かれたネームプレートを渡され、向かって右側の入り口に通されました。
受付の入り口では、手指の消毒と簡単な手荷物検査、検温があります。
その後受付担当者へ、「本人確認書類」「接種券(クーポン)」「予診票」を提示します。予診票をあらかじめ記入しておけば、ここでは特に質問されることもなく、書類一式を色付きのクリアファイルに入れられて手渡されます。
接種券と予診票とは、上記のような書類です。
ちなみに受付入室から、ここまでわずか約3分です。
色別に接種会場へ誘導
受付の隣の棟では、色がついたパイプ椅子が並べられていて、クリアファイルと同じ色の椅子に座って呼ばれるのを待ちます。私の場合は、椅子に座るまでもなく、棟を移動したのと同じタイミングで、合同庁舎の建物内に案内されました。
接種会場のフロアに到着するまでは、基本的にこの「クリアファイルの色」ごとにグループ分けされて誘導されます。
建物内の1階を移動するときも、クリアファイルの色と同じ色が床に塗られていて、その順路に従って誘導されます。ところどころに待機スペースがあり、グループがまとまったタイミングで移動するイメージです。
東京会場の全体像はこんな感じです。
青グループだった私は、建物7階に案内されました。
受付入室から7階に到着するまでは約7分30秒でした。
予診後、ワクチン接種
7階の接種会場に移動すると、自衛官(看護官等)による予診票の確認と自衛官(医官)による予診があります。予診が2段階に分かれているのは、医官による予診の円滑化のためとのこと。それぞれの予診ブースも約10ずつあり、ほとんど待つことなく受診できました。
病気やアレルギーの有無、当日の体調などを尋ねられます。予診票がもれなく記入されていて、持病などがなければ予診はほんの十数秒で終了するはずです。
予診が済んだら接種ブースに移動し、ワクチン接種を受けます。
接種ブースも10ほどあるので、とてもスムーズに案内されます。左腕の上部に接種されました。
15分後まで経過観察が必要なこと、その間に次回の予約を取ることが案内されました。
受付入室からワクチン接種までは約12分15秒でした。
2回目の接種予約と経過観察
接種済証の交付と次回の予約受付は、ワクチン接種後15分の経過観察時間中に行います。
接種済証とは、接種券に対して接種年月日や接種会場を記載(スタンプ)されたものです。ワクチンパスポートとしての機能はありませんが、対外的にワクチン接種を証明するものです。
2回目の接種予約を済ませると、別部屋に移動して経過観察です。自衛官(看護官等)が3〜4人が囲む部屋に座り、接種後15分経過するのを待ちます。
この間は、スマホを操作してもよいし本を読んでもよいので、あっという間に時間が過ぎると思います。15分経過して特に異常がなければ、退室して終了です。
受付入室からの総所要時間は、約30分でした。
実際に受けてみて思ったこと
率直に言って、今回のようなさまざまな制約条件のある任務のロジについては、自衛隊の右に出るものはいないと感じました。
現場には多すぎるくらいのスタッフがいるので、順路を逆走する人やクレームを言うような「イレギュラーな人」がいても対処できる体制が整っています。
そして順路の至るところにサインが掲示してあり、迷うことがありません。
人員に余裕があるので、現場の多くの方が利用者に対して親切な対応ができていました。
国の事業だから予算が豊富にあるという背景もありますが、事前の予行練習によって為せる技であると実感できます。
特に、色によるグループ分けは見事です。徹底した効率化と下準備が為されていることで、1日に最大1万人の受付を可能としています。このロジスティクスを体感するためだけでも、大規模接種センターで接種する価値はあると思います。
2回目の接種に関する注意点
1つだけ注意点をお伝えすると、「2回目の接種日は融通が効かない」ことです。
私は7月25日に1回目の接種を受けました。次回は、ジャスト4週間後の8月22日か、その翌日の23日しか指定できないと案内されました。
少なくとも接種会場の予約システムでは「できない」とはっきり言われます。どうしても希望する場合は、問い合わせダイヤルで要相談とのこと。しかし、問い合わせダイヤルに電話しても、現状は先の日程まで予約が取れないとのことでした。
多くの方が接種するので仕方ないところではありますが、どうしても外せない用事がある人は、1度目の接種日をよく検討する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?今回は「自衛隊 大規模接種センターでコロナワクチンを接種予約する手順【感想付き】」をお伝えしました。
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それでは^^
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