ファッション誌の世界で奮闘する女性を描いた映画『プラダを着た悪魔』(2006年)は有名ですが、「その続編では?」と噂されている作品があることをご存じですか?
それは『マイ・インターン』(2015)という作品です。アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロがダブル主演しています。
結論から言うと、2つの映画は主演女優が同じだけで、続編関係はありません
ただ、『プラダを着た悪魔』と『マイ・インターン』はいくつも共通点があります。本記事では、両映画の共通点と、それぞれの作品レビュー、続編と噂される理由を解説します。
『マイ・インターン』は続編ではない。でも共通点が多い
結論から言うと、『マイ・インターン』は『プラダを着た悪魔』の続編ではありません。
でも共通点が多いのは確かです。2つの映画の共通点を挙げるとこんな感じ。
- 主演をアン・ハサウェイが演じる
- ファッションを取り扱う会社内でのストーリー
- 時間に追われる女性リーダーのもとに、仕事ができなさそうなキャラクターが面接に来る
実際に、『マイ・インターン』公式サイトでは『プラダを着た悪魔』とのつながりを強調して宣伝されています。
まるで『プラダ~』の主人公のその後のような、全てを手に入れた彼女の新たな出会いと試練を描く話題作がやって来た!
出典:https://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/
『プラダを着た悪魔』の続編は存在する
ちなみに、『プラダを着た悪魔』の実際の続編は、2013年に小説で刊行されています。
邦題は『プラダを着た悪魔 リベンジ!』です。でも、まだ映画化はされていません。
これも将来、映像化されると嬉しいですね。
\『プラダを着た悪魔 リベンジ!』は上下巻発刊されています/
『マイ・インターン』の作品レビュー
舞台はニューヨーク。
アン・ハサウェイ演じるジュールズは、急成長するファッション通販サイトのやり手な経営者でありながら、仕事にも家庭にも大いに悩む様子が描かれます。
旦那は自ら劣等感を感じるほどにダメダメですが、途中でちゃんと改心する様子が描かれていて好感が持てます。
ジュールズの頑張りと愛嬌が、とにかく「可愛い」と映る作品です
また、この作品の魅力はなんといっても、ベン役のロバート・デ・ニーロが、微笑ましいくらいの好々爺を演じていること。
『ゴッド ファーザーPARTⅡ』や『アイリッシュマン』など、マーティン・スコセッシ監督映画では恐ろしい役を演じているデ・ニーロですが、この作品では愛されお爺ちゃんキャラを演じています。
年下ばかりの同僚からはじめは煙たがられていたベンが、少しずつ情愛と信頼を得ていく姿は、面白いくらい清々しいです。
本作は、仕事と家庭の両立の難しさを描きつつ、「好きなものに全力を尽くす」という作品のテーマは多くの人の共感を打つものでしょう。
「プラダを着た悪魔の続編」と表現されることもある本作。
実際は続編ではありませんが、「女性の社会進出」と「自らの価値観を曲げない」という精神は共通するところがあると思います。
劇中では少し下ネタも入りますが、どれも笑って済ませられるくらいのレベルで、女性や子どもも含め、万人に観てほしい一作です。
\『マイ・インターン』はAmazon Prime Videoでも観られます/
『プラダを着た悪魔』の作品レビュー
ここで、『プラダを着た悪魔』のあらすじもおさらいしておきましょう。
舞台はニューヨーク。
ミランダ(メリル・ストリープ)演じるRUNWAY誌の鬼編集長のもとに第2アシスタントとして入ったアンディ(アン・ハサウェイ)。
右も左もわからない状態で、あれやこれやを一息に指示されるアンディ。 挙げ句の果てにはハリー・ポッターの未刊行作を子どもに読ませたいといった無理難題を押し付けられます。
アンディは周囲の助けを得てさまざまな無理難題を解決し、ミランダに認められていきます。サクセスストーリーとして分かりやすいです
やがて第1アシスタントのエミリー(エミリー・ブラント)の代わりにパリコレクションに同行することになり、そこでかねてからちょっかいを受けていたクリスチャン(サイモン・ベイカー)と一夜を共にします。
翌朝、彼のカバンから新RUNWAYの見本誌を見つけてしまい、ミランダを編集長の座から降ろそうという計画を知るのです。
そんな陰謀を跳ねのけ、部下の独立の夢を奪ったミランダのやり方にアンディはどうしてもついていけず、パリで役目を投げ出して逃亡することになります。
ニューヨークに戻ったアンディは、同棲していた彼氏のネイトと1週間ぶりに再会。
今までは本当の自分じゃなかったと打ち明け、新たな道を歩んでいく……というストーリー。
原作者は、ファッション誌「ヴォーグ」で編集長のアシスタントを務めた経験があり、それがストーリーに影響していると言われています。
ちなみにミランダ降ろしの陰謀は、劇中ではかなり唐突に出てきたように描かれていますが、やはり原作にはない映画オリジナルの展開です。
ディレクターのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)のコーディネートを受け、アンディが角を曲がるたびに様々なファッションを身につけていく演出は、オシャレでクセになります。
また、ラストシーンでアンディが「普通の洋服」を身につけて街の雑踏に紛れていく姿は、「アンディが自然体に戻った」ことを表していて、すごく印象に残るシーンです。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、「『マイ・インターン』は『プラダを着た悪魔』の続編?ハートフル映画をレビュー」をお伝えしました。
『マイ・インターン』は、『プラダを着た悪魔』の続編ではありませんが、舞台がニューヨークであること、ファッション業界をテーマにしていることなどの共通点がある作品です。
マイ・インターンは、2023年1月現在、Amazon Prime Videoでも観られます。興味を持った方は是非チェックしてみてください。
それでは^^
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