カード型のSuica定期券が2枚になってしまった経験、ありませんか?
筆者の場合、直近でSuica定期券が2枚になったのは、2023年3月18日の定期券値上げ時でした。
値上げ前に駆け込みで定期券を購入した人の中には、2枚目のSuica定期券を新規発行せざるを得なかった人もいるのではないでしょうか。
本記事では、そんなSuica定期券がやむを得ず2枚になってしまった人に向け、Suicaのデポジットとチャージ残高を【手数料無料】で払い戻す方法を解説します。
はじめに|Suica定期券が2枚になる状況とは
Suica定期券が2枚になる状況は、以下の3つが考えられます。
- 定期券の値上げに伴い、値上げ前の値段で新規発行した
- 途中で利用経路が変わり、払い戻しも面倒なので新規発行した
- 間違えて(1枚目を紛失して)2枚目を購入した
最も起こり得る可能性が高いのは、「1.定期券の値上げに伴い、値上げ前の値段で新規発行した」パターンではないでしょうか。
定期券は、有効期間の開始日の14日前から購入できます。直近の場合だと、2023年3月18日から値上げが実施されたため、値上げ前の値段で駆け込み購入しようとすると、3月17日に、使用開始日が3月31日からのSuica定期券を購入するしか手がありませんでした。
定期券は、有効期間の開始日の14日前から発売します。
JR東日本 Suica定期券の購入
すると、4月XX日まで使用できる定期券を既に持っていた場合、一時的に2枚とも有効な定期券を手にすることになります。
僕の場合、その時点で4月3日まで有効のSuica定期券を既に持っていました
Suicaの払い戻しには原則手数料がかかる
Suica定期券が2枚になってしまうと、もともと持っていたSuicaは不要になります。しかし、Suica残高を払い戻すには、手数料が220円かかります。
つまり、チャージ残高を220円未満まで使い切ってしまえば、手数料無料でデポジット500円が返ってくるのですが、僕の場合はオートチャージ設定をしていたのでチャージ残高もたくさん残っていました。
定期券部分の払いもどし額と入金(チャージ)残額の合計から、手数料220円を差し引いた金額に、預り金(デポジット)500円を加えて返金します。定期券の有効期限を過ぎている場合は、入金(チャージ)残額から手数料220円を差し引いた金額に、預り金(デポジット)500円を加えて返金します。なお、入金(チャージ)残額が220円以下の場合は、預り金(デポジット)のみの返金となります。
JR東日本 払い戻し
こんなとき、手数料を払わずに、払い戻す方法を2つ実践したのでお伝えします。
ただし、定期券部分については1ヶ月以上残っている場合のみ払い戻しができます。今回、2枚のSuica定期券の有効期間のうち被ったのは3月31日~4月3日の4日間だけだったので、その点は諦めました。
あくまで本記事では、チャージ残高とデポジットを全額回収することを目的としています。
方法1:SuicaをAppleウォレットに取り込む
1つ目の方法は、「SuicaをAppleウォレットに取り込む」です。これは、iPhoneを利用している方に限り有効な方法です。
また、この方法はPASMOでも利用できます。PASMOでの利用方法については、以下の記事で詳しく解説しました。
SuicaをAppleウォレット(Apple Pay)に取り込むおおまかな手順は以下の通りです。Apple PayにSuica取り込みが完了すれば、元のプラスチックのSuicaカードは不要になるため、ハサミで裁断してしまって構いません。
ウォレットアプリで「交通系ICカード」→「Suica」を選択し、Suicaを登録する
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Suica残高とデポジット500円分がチャージされる
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Suicaプラスチックカードを処分する
ただし、取り込み時点でSuicaの残高が19,500円を超えている場合は取り込みできません。これは、モバイルSuicaのチャージ上限金額が20,000円までだからです。
Apple PayにプラスチックカードのSuicaを取り込むとき、デポジット額500円も含めてチャージされます。よって、Suica残高が19,500円を超えていると20,000円を超えてしまうため、エラーとなるのです。
カードの残額が 19,500 円以下であることを確認します。
iPhone や Apple Watch に Suica または PASMO を転送できない場合
方法2:定期券機能付きビューカードに残高を移す
2つ目の方法は「定期券機能付きビューカードに残高を移す」です。
クレジットカードとSuica定期券をまとめて1枚にできる「定期券機能付きビューカード」があれば、不要になったSuica定期券の残高ごと、定期券情報をビューカード内に移動することができます。
移動して空になったSuica定期券(カード)は、券売機に回収されます。
なお、すべてのビューカードで定期券機能を付加することができるわけではありません。見分け方としては、ビューカードの裏面に定期券情報を書き込むことができるように、空欄が設けられているものです(上記の写真)。
具体的には、定期券機能が利用できるビューカードは以下の5種類のみとなります(2023年5月現在)。
- 「ビュー・スイカ」カード
- ルミネカード
- 「ビュー・スイカ」リボカード
- JRE CARD(Suica定期券付)
- ビューゴールドプラスカード
また、Suica定期券情報をビューカードに移動するにあたって必要なものは以下の2点です。
- Suica定期券
- Suica機能を使ったことがない、定期券機能付きビューカード
この後紹介する方法は、定期券情報を移し替える前に、ビューカードのSuica機能(Suicaへの入金(チャージ)、定期券購入を含む)を一度でも利用したことがある場合には不可となります。1つ目の方法をご利用ください。
定期券機能付きビューカードに残高を移す手順
定期券機能付きビューカードに残高を移す手順は以下です。
1.JR東日本駅の多機能券売機を探す
2.「定期券」を選択
3.「発行替え」を選択
4.「SuicaからSuica付きビューカードへ変更」
↓
7.「確認」を押すと、残高移行後のビューカードと、現金(500円)が返却されます
【追加テク】ビューカードなら無料でSuica機能の払い戻しが可能
さらに、ビューカードなら、残ったSuica残高を手数料無料で「現金化」(払い戻し)することができます。上記の方法でビューカードに移動したSuica残高でも、払い戻しが可能です。
ただし、この操作をすると、ビューカードのSuica機能(Suicaのチャージや使用を含む)が2度と使えなくなります
ビューカードのSuica機能を使用する予定がない方や、間もなく更新期限を迎えるビューカードをお持ちの場合は試してみてもよいのではないでしょうか。ちなみに、その後に更新後の新カードが届けば、新カードではSuica機能を新たに使うことができます。
筆者の場合、たまたま解約予定のビューカードを持っていたので、Suica残高の払い戻しを実践してみました。ビューカードのSuica機能を払い戻す手順は以下です。
1.駅のATM「ビューアルッテ」を探す
2.「Suica設定 更新/退会」を選択
3.「Suica付ビューカードの更新/退会」を選択
4.払い戻しをしたいビューカードを挿入
↓
5.ビューカードの暗証番号を入力すると、ATMから現金とビューカードが返却されます
まとめ
いかがでしたか?今回は「【Suica定期が2枚になったら】手数料無料でデポジットとチャージ残高を払い戻す方法」をお伝えしました。
Suicaの払い戻し操作はちょっと複雑ですが、JR東日本のホームページにはFAQ(よくある質問)が充実しているので、大抵のことは調べればFAQのページで検索すれば解決します。
それでもわからない場合は、JR東日本の「みどりの窓口」で聞いてみてはいかがでしょうか。
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それでは^^
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