Amazon「定期おトク便」は、同日に3件以上受け取るとAmazon販売価格から最大15%割引が適用されます。
つまり、定期おトク便をたくさん利用している場合は配送スケジュールをまとめたほうが得なのですが、ここで1つの疑問が生じます。
それは「定期おトク便を3件まとめて開始すれば、初回から15%割引になるのか?」という点です。
結論から言うと、初回注文では15%割引が適用されません。ただし、サポートに問い合わせることで15%割引相当の還元を受けることはできました。実例を紹介します。
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定期おトク便で初回15%割引にならないのはなぜ?
結論から言うと、定期おトク便の初回注文では、3件まとめて注文しても、最大15%割引は適用されません。
定期おトク便おまとめ割引の基本
定期おトク便の対象商品は、商品毎(ASIN毎)に5%または10%の割引率を出品者側が決めています。
そして、定期おトク便の商品を同日に3件以上受け取るとAmazonがさらに5%割引します。この「5%+5%」または「10%+5%」をまとめて、「最大15%」と表現しているのです。
ただし、「おむつ・おしりふき」「飲料」「ベビーフード」「ビール」のカテゴリーの商品は、おまとめ割引の対象とはなりません。
定期おトク便の通常割引率 | おまとめ割引 | 合計の割引率 |
---|---|---|
5%/10% | 5% | 10%/15% |
初回注文はおまとめ割引の対象外
Amazon定期おトク便のページでは「定期おトク便商品を増やしてさらにお得」と記載されているだけです(下図)。対象外となるケースが詳しく説明されていないものの、今回紹介する「3件とも初回注文」となるケースでは、たしかにキャンペーン対象とならないように読み取れます。
ただ、「定期おトク便 15%オフ」でGoogle検索すると、以下のようにおまとめ割引を初回から適用したい人に向けた記事が複数件ヒットしました。やはり同様の疑問を持っている方は多いようです。
Amazon定期便が15%オフにならないワケとは?原因を徹底解説
Amazon定期おトク便の始め方は?初回15%オフにならないときの対処法を解説
Twitter(現「X」)でも、同じような疑問を持っている方が見られました。
Amazonの定期おトク便を他の商品と一緒に買いたいんだけど、定期おトク便の商品だけだと9月にまとめて配送にすれば15%OFFが適用されるのに、他の商品と一緒に買いたいがために一度まとめてカートに入れてから定期おトク便を適用させようとするとまとめて配送にならず10%OFFにしかならないんだけど…
— sai_kana@2y🐘+10m🐘 (@saikana9) August 12, 2023
あれ?定期おトク便の割引の仕方変わった?今までならすぐ配送じゃなくて次回配送にして15%オフに出来たのに、昨日から定期おトク便にしようとしたらまずは10%オフですぐ配送、次回から15%オフになってる…
— ちか®@4y4m+🥚 (@yuna_mama_0311) February 2, 2023
あるブログ記事では、定期おトク便の初回注文後、「初回の発送を一度キャンセル」することで15%オフになると紹介している記事もありましたが、注文後すぐに出荷状態になってしまった場合はキャンセルできないため、「一度キャンセル」する方法には注意が必要です。
キャンセルできる注文は、出荷準備開始前のものに限ります。キャンセルできるかどうかは注文履歴で確認いただけます。
出典:Amazon 注文のキャンセル
「お急ぎ便」に指定するとNG
また、これは後で紹介するカスタマーサービスとのやり取り内で説明があったことなのですが、Amazonプライム会員が利用できる「お急ぎ便」を、定期おトク便の注文時には利用することができないそうです。
一応、Amazonのヘルプページにも以下の記載があります。
定期おトク便では、通常配送のみ選択できます。
出典:Amazon定期おトク便商品を注文する
しかし、このように明記されているのに関わらず、実際には「お急ぎ便」を選択しながら、定期おトク便の注文をすることができてしまいます。
以下は実際の注文確認画面ですが、お急ぎ便を選びつつ定期おトク便割引(おまとめ割引ではない通常の割引)が適用されています。
Amazonではこのように、「規約と実際のページが合っていない」事象が頻繁に起こります。そのため、ヘルプページの記載を鵜呑みにしてしまうのも注意が必要です。
▼ポイント付与トラブルでAmazonカスタマーサービスに問い合わせた記事
カスタマーサービスの返答はコロコロ変わる
実際に「定期おトク便」の利用を開始したい商品が3件あったので、初回から15%割引が適用されるか、事前にカスタマーサービスに質問しました。
結果から言うとかなりいい加減な対応で、担当者が替わるたびに返答が二転三転し、とても時間がかかりました。
1人目:初回から割引適用【できる】
最初に対応したParas氏の返答は以下の通りでした(横に読み進められます)。
Paras氏の回答をまとめると
- 初回注文でも15%オフが適用になる
- 注文前には適用できないので、注文後にまた問い合わせてほしい
とのことでした。
この言葉を信じて注文を実行したところ、2人目の担当者はガラッと回答が変わりました。
2人目:お急ぎ便でなければ初回から【できる】
2人目の担当は冨口氏でした。先ほどのやり取りを踏まえ、注文番号を伝えて割引相当額をAmazonギフト券などで還元してほしいとお願いしたところ、以下の回答でした(横に読み進められます)。
冨口氏の回答をまとめると
- 定期おトク便はお急ぎ便を利用できない
- 注文をキャンセルするので、「通常配送」で再注文してほしい
とのことでした。
先ほどは案内がなかった内容を指示されて不安になりましたが、改めて注文を実行したところ、3人目の担当者はまた回答が変わりました。
3人目:初回から割引適用は【できない】
3人目の担当は馮(ヒョウ)氏でした。
これまでの2人のやり取りとまったく異なり、以下の回答でした(横に読み進められます)。
馮氏の回答をまとめると
- 定期おトク便の仕様が変更になり、初回は15%割引にならない
- 前の担当者が2人とも誤っている
- 仕様が変更になったことは間違いないが、今回の状況を考慮して5%分を補填する
とのことでした。
ここまでに3回も注文をやり直していて既にこれらのやり取りに2時間近く費やしていました。5%分の補填は正直、もうどうでも良くなっていましたが、コロコロ変わる彼らの対応にどうしても納得がいかず、意地でも補填してもらう気持ちになっていました。
結局、「クレーム処理」のような形で、差額5%分をAmazonギフト券で補填してもらうことで了承しました。
通常、Amazonカスタマーサービスからのお詫びは、Amazon発送の商品のみに使える「クーポン」が出されることが多いのですが、今回は「Amazonギフト券で」と指定しました。
「クーポン」は、レジに進まないと所持金額が分からず、使い勝手が悪いです。そのため、残高がわかる「ギフト券」での補填をあえて要求しました。
まとめ|粘り強く交渉を続けて還元されたが…
私の場合、カスタマーサービスと粘り強く交渉したことで、結果として差額5%分のAmazonギフト券で補填を受けることができました。しかし、カスタマーサービスとのやり取りには手間と時間がかかり、担当者によって対応がコロコロ変わるため、正直言ってかなりストレスが溜まります。
規約などを読む限りは、おそらく「初回注文では15%割引にならない」というのが原則だと思われます。余程カスタマーサービスと戦う気力がない限り、初回の5%分はあきらめたほうがよいと思った経験でした。
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それでは^^
▼「Amazon」の関連記事
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コメント
記事、参考になりました!
まさに今、この件でAmazonに問い合わせというか、
クレームを入れた者です。
お詫びのクーポンをと言われたので、そのうちメールが来るかと思いますが、
割引の件より納得できないのが、発送です。
3点まとめて注文して、8月5日到着のスケジュールで頼んだのに、
もう明日8月1日に届くらしいのです。
定期便のページには、変更可能な日付の締め切りは7月31日で、
今日は31日、まだ今日が終わっていないのに早々とカード決済し、
発送完了しているわけです。
プライム会員なのでお急ぎ便になってるのかもしれませんが、
おかしくないですか?
何のためのスケジュール?
今回電話対応してくれたのは日本人の女性だと思いますが、
対応は丁寧でしたが、あまり分かっていないようで…
とりあえずなぜこうなっているのかメールで説明していただくようお願いして、
ひとまず電話を切りました。
相手が外国人の方の場合は、なかなか日本語の細かいニュアンスが伝わらず、
やりとりが噛み合わなくて、さらにストレスを感じそうですね…。
Amazon、便利なんですけどね。
私は梱包にも不満があって、今後の利用も考えちゃいますね。
すみません、長々と。失礼しました。
>ゆみさん
コメントありがとうございます。
カスタマーサービスからの返信を総合すると、お急ぎ便と定期おトク便は併用できないそうなのです。
注文カートの表示だとそうは見えないので、まったく見分けられないんですけどね…
Amazon内部の規定と、購入者で見えている画面が違うので埒が明きません。
対応するスタッフによっても融通が利かないときがあり、納得いくまで何度も問い合わせるのが良策かもしれません。
後で「そんな案内はしていない」と言われるのも困るので、私は必ずチャットで問い合わせ、スクリーンショットを残すようにしています。
(チャットの履歴は基本的には過去のものも遡れるのですが、たまに消えている場合があります)