僕は今回、人生で初めて「パターンオーダーシャツ」を注文しました。
特別な写真を撮影する機会があったためです。仕事用のワイシャツしか持っておらず、せっかくの機会に新調することにしました。
今回利用したのは、メイドインジャパンのシャツ作りにこだわるMaker’s Shirts（メーカーズシャツ）鎌倉です。
結論を言うと大満足でした。本記事では、初オーダーシャツで不安だった「いくらかかるのか？」「どうやって注文するのか？」などをできるだけ詳しく解説します。
メーカーズシャツ鎌倉とは
メーカーズシャツ鎌倉は、1993年に鎌倉市で創業しました。世界的に有名な「鎌倉」の名を冠し、「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」をコンセプトにしています。
「鎌倉シャツ」の愛称でも呼ばれています。現在では、創業地である神奈川県を始めとして、東京や名古屋、大阪、上海にも店舗を展開するシャツショップです。
鎌倉シャツの特長
鎌倉シャツの主な特長は以下の2点です。これらはオーダーに限らず、既製サイズのシャツにも共通した特長です。
- 上質な天然素材を使用
- 縫製はメイドインジャパン
鎌倉シャツは、綿100％の生地を多数揃えています。高級ドレスシャツでは綿100％の生地が見た目と着心地の良さから広く好まれます。
また、同社シャツのボタンはすべて【貝ボタン】。プラスチックボタンと比べると光沢がまるで違います。廉価モデルには高瀬貝が、高級モデルには白蝶貝が使われています。
鎌倉シャツのオーダーシャツの種類
鎌倉シャツのオーダーシャツは「パターンオーダー」です。パターンオーダーとは「フルオーダー」などと違い、あらかじめ決められた型紙から調整する方式です。
体型補正まではできませんが、サイズがぴったり合ったシャツを作れます。
オーダー価格が安い
鎌倉シャツのパターンオーダーは、使用する生地によって価格が決まっていて、最も安いもので10,780円、高いものでも24,200円。
低価格店の代表である「P.S.F.A」や「THE SUIT COMPANY」でも、綿100％のドレスシャツで貝ボタンを選ぶと1万円を優に超えます。他社と比べても、鎌倉シャツはリーズナブルと言えます。
鎌倉シャツのオーダーシャツの価格表は以下です。
- 日本製オリジナル生地・海外ブランド生地 ￥9,800（税込￥10,780）
- 200番手／SUVIN GOLD／ボタニカルダイ生地 ￥12,000（税込￥13,200）
- 300番手／THOMAS MASON ￥15,000（税込￥16,500）
- 400番手／限定生地 ￥22,000（税込￥24,200）
【鎌倉シャツ】オーダーシャツのメリット・デメリット
ここで、鎌倉シャツのオーダーシャツを実際に購入してみてわかったメリット・デメリットを解説します。
【鎌倉シャツ】オーダーシャツのメリット
鎌倉シャツのオーダーシャツのメリットは、以下の3つが挙げられます。
価格がわかりやすい
前述したように、価格は生地によって4段階に決まっており、オプションによる追加料金はありません。
生地を選ぶ段階で仕上がり価格まで明瞭なのは、購入しやすいと言えます。
ドレスシャツの種類が豊富
鎌倉シャツは、糸が繊細な「高番手」の生地を多数揃えています。店頭でもオンラインでも、常時300種類以上の生地から選べます。
一般に、80番手以上の生地が高級ドレスシャツの基準と言われています。鎌倉シャツでは、200番手や300番手のほか、「世界で最も細い糸」と自負する400番手まであります。
店舗受取りが不要
鎌倉シャツのオーダーシャツは、全国どこで注文しても、長崎県の自社工場から発送されます。店舗で受け取ることもできますが、自宅に直送したほうが日数がかからず、送料も無料なのでお得です。
また、2回目以降は購入履歴が残るので、採寸のために来店する必要もなくオンラインでシャツオーダーができます。
【鎌倉シャツ】オーダーシャツのデメリット
鎌倉シャツのオーダーシャツのデメリットは、以下の2点が挙げられます。
フルオーダーは不可
鎌倉シャツで扱っているのはパターンオーダーのみで、より自由度の高い「イージーオーダー」や「フルオーダー」は扱っていません。
パターンオーダーでも既成品と比べれば断然、「自分に合ったシャツ」ができますが、なで肩やイカリ肩といった体型への対応には限界があります。
購入後のサイズ調整不可
鎌倉シャツのオーダーシャツは、作製開始後のキャンセルや変更ができません。パターンオーダーは、あくまで既製品サイズに「＋1cm」とか「ー1cm」という調整を加えるものなので、どうしても仕上がり時にイメージと異なる恐れがあります。
仕上がりを確かめてから手に入れたい人は、他のシャツショップを検討するべきでしょう。
例えば「麻布テーラー」のパターンオーダーなら、注文日から6ヶ月間は無料で微調整ができます。
【鎌倉シャツ】オーダーシャツの注文手順
それでは実際に、鎌倉シャツでオーダーシャツを作るときの手順を解説します。
店舗に来店する
まずはお近くの「鎌倉シャツ」店舗に来店します。実店舗は全国に22あり、その全店でオーダーシャツを扱っています（2022年7月時点）。
僕の場合、来店時には予約不要と案内されました。
ただ、公式サイトのFAQでは「事前にご来店日時をお伝えいただくとご案内がスムーズです」と記載されています。店舗によっては、一度電話したほうが無難かもしれません。
僕は「丸の内丸ビル店」で購入しました
鎌倉シャツ 店舗一覧はこちら
生地を選ぶ
来店して「オーダーシャツを作りたい」と店員さんに言うと、「生地バンチ」を見せてもらえます。「生地バンチ」とは裁断した生地を束ねた見本帳です。これを基に生地の柄や質感を確かめます。
最も安い税込10,780円の価格帯でも、生地の種類は豊富です。ただし、安い価格帯の生地は在庫抜けがある場合も。
「多くの候補からじっくり選びたい」という人は、一つ上の13,200円の生地のほうがオススメです。
僕は、13,200円の綿100％・ヘリンボーン柄の生地を選びました
生地ごとの風合いの違いや季節感などは、Maker’s Shirts 鎌倉の以下のサイトが参考になります。
鎌倉シャツ 生地一覧はこちら
モデル（スタイル）を選ぶ
モデル（スタイル）はスリムフィット・クラシックフィット・カジュアルの大きく3種類から選択できます。
僕は「スリムフィット」を選択しました。
採寸・サイズ調整
生地とモデルが決まったら、採寸に移ります。
まず首周りと胸囲をメジャーで計測され、それに近いサイズの既製品シャツを羽織ります。
次に、シャツを着たまま、袖丈を測ります。
着丈（襟から裾までの距離）は、シャツをスラックスに入れたときに変に余っているとかでなければ、そのまま既製のサイズでOKです。
これで基本のサイズができ上がりますが、次に好みに応じて、サイズ調整を行います。
「ウエストを絞りたい」とか「袖幅をすっきりしたい」といった要望に応じて、センチ単位で調整ができます。
細かい仕様を決める
次に、襟の形やカフスの仕様、ポケットや刺繍の有無などを決めます。
僕はできるだけフォーマル寄りにしたく、「スプレッド襟」「裏前立て」「コンバーチブルカフス」「ポケット・刺繍なし」にしました。
受け取り方法を選ぶ
最後に、自宅への配送 or 店舗受取を選びます。納期はどちらも約2週間で、送料はかかりません。
配送のほうが早く手元に届くとのことだったので、僕は自宅配送を選びました。
注文は、店舗で購入する場合もWEBフォームから行います。
店員さんが必要事項をすべて入力してくれるので、こちらは配送先を入力するだけで簡単です。
届いたシャツは大満足
注文から15日（約2週間）で、オーダーシャツが自宅に届きました。
届いたシャツはイメージ通りで、大満足です。普段使っている3,000円のシャツとは比べ物にならない光沢感があります。
装飾がシンプルなのも高級感があり、結果的に大満足しました。
まとめ
いかがでしたか？今回は「【鎌倉シャツ】パターンオーダーで作ってみたら大満足だった｜メリットデメリットも紹介」をお伝えしました。
初めてオーダーシャツを作るのは緊張すると思いますが、実店舗に出向けば、店員さんと相談しながら選ぶことができます。
また、普段来ているスーツやシャツのサイズから類推してくれるので、できればスーツスタイルで来店するのがおすすめです。
また、冠婚葬祭などの用途が明確に決まっているなら、その時に着る服の写真などを持っていくと、店員さんにもイメージを伝えやすくてよいと思います。
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