2024年5月1日より、三井住友カードの「Vポイントアッププログラム」達成条件が変更になります。
2024年4月までは「当月の投資信託の買い付けが1回以上」かつ「当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上」あれば、コースに関係なく+1%は得られていました。

しかし、SBI証券におけるVポイントアップの条件が改悪され、SBI証券で新NISAをかなり利用している人でも、+1%の達成がやっとという状態です
また、Vポイントアップ+1%の達成にはSBI証券のコースを「三井住友カード仲介口座」または「三井住友銀行仲介口座」に変更することがほぼ必須になります。
このような事情から、今回の変更は大きな改悪と言えるでしょう。
本記事では、SBI証券の金融商品仲介口座を「三井住友カード仲介口座」にしてみた体験談をお伝えします。手順がやや面倒だったので、本記事で詳しく解説します。
SBI証券の金融商品仲介口座とは

まず、金融商品仲介口座とは、金融商品仲介業者(銀行)を経由して開設した証券口座のことです。
SBI証券の公式サイトから開設した場合には仲介口座でなく、通常の「インターネットコース」となります。
いずれかの銀行のWEBサイト経由でSBI証券口座を開設した場合に、その銀行の仲介口座が作られるというわけです。
仲介口座になることで、SBI証券のサービス内容(取扱商品や手数料)に大きな違いはありません。ただ、利用できるクレジットカードの種類が限定されていたり、仲介した銀行からSBI証券の商品についてのDM等が届く場合があります。
SBI証券の提携先金融商品仲介業者等は、お客様と金融商品取引業者であるSBI 証券との間に立ち、「SBI 証券の証券口座開設申込みの受付」および「SBI 証券の取扱う各種金融商品とそのお取引に関するご案内」を行います。
SBI証券 金融商品仲介業者とは?
SBI証券の金融商品仲介口座の種類
SBI証券の金融商品仲介口座には、以下などの種類があります(一部)。
- 髙島屋ファイナンシャル・パートナーズ仲介口座
- 東急カード仲介口座
- SBI新生銀行仲介口座
- 三井住友カード仲介口座
- 三井住友銀行仲介口座
金融商品仲介業者の確認方法

現在の金融商品仲介業者がどこか確認したい場合は、PCでSBI 証券WEBサイトにログインし、TOPページの左上に表示されているマークで判別することができます。

私の場合は、住信SBIネット銀行仲介口座でした
住信SBIネット銀行からの変更は電話のみ

現在のコースが「金融商品仲介業者経由ではない」通常のインターネットコースの場合は、WEBから変更申し込みが可能です。
ただし、現在のコースが「金融商品仲介口座」で、他の「金融商品仲介口座」に変更する場合には必ずサポートデスクへ電話で申し込む必要があります。
仮に、「金融商品仲介口座」のまま、他の「金融商品仲介口座」にWEB上で変更しようとしても、以下のようなアラート画面が表示され、電話を掛けるように促されます。

なお、上記の画像には「携帯番号から」としてナビダイヤルの番号が書かれています。ナビダイヤルは、たとえ通話料定額コースを契約していても20秒11円(税込)の通話料が掛かってしまいます。
このサポートデスクはいつも回線が混みあっており、オペレーターに繋がるまでに時間がかかるためナビダイヤルの利用はお勧めしません。
かと言って、固定電話をお持ちでない人も多いと思うので、三井住友カード仲介口座への変更を希望している人は、携帯番号から後述する別の番号へ掛けることをお勧めします。

実際に、後述する番号から私は問題なく手続きできました
金融商品仲介業者を変更するメリット

ここで、SBI証券の金融商品仲介口座を、「三井住友カード仲介口座」または「三井住友銀行仲介口座」に変更するメリットを改めてお伝えします。
Vポイントアッププログラムで最大+1%

「Vポイントアッププログラム」は、三井住友カードが提供するクレジットカードの還元率がアップするサービスです。2024年5月1日以降、SBI証券に関するVポイントアッププログラムの達成条件が変更となり、以下の3つとなります。
- Vポイント投資 10,000ポイント以上で +1%
- 【三井住友カード仲介口座・三井住友銀行仲介口座独自特典】NISA口座残高200万円 +0.5%
- 【三井住友カード仲介口座・三井住友銀行仲介口座独自特典】NISA口座残高100万円 +0.5%
①の「Vポイント投資 10,000ポイント以上」は恐らくほとんどの方が無理なので、②と③の条件達成を狙うことになります。いずれも「三井住友カード仲介口座」または「三井住友銀行仲介口座」の独自特典です。
つまり、②③の合計 +1%を得るためには、「三井住友カード仲介口座」または「三井住友銀行仲介口座」に変更することが必要です。
国内株式現物取引における手数料のポイントアップ
2つ目のメリットはかなり弱いですが、一応紹介します。
「三井住友カードまたは三井住友銀行仲介口座」にすることで、国内株式現物取引における手数料が通常1.10%のところ、約3倍の3.00%相当のVポイントが貯まります。
ただし、国内株式売買手数料”ゼロ革命”を利用すると手数料がゼロになるので、ポイント付与もゼロとなります。

国内株式売買手数料”ゼロ革命”を利用しないメリットは特になく、既にほとんどの人が利用しているはずなので、恩恵を受けることは少ないサービスです。
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金融商品仲介業者の変更手順

それでは実際に、私が「SBIネット銀行仲介口座」から「三井住友カード仲介口座」に変更した手順を解説します。
サポートデスクに電話
まずは下図の番号に電話します。受付時間は平日8:00~17:00(土日祝日・年末年始を除く)です。

この電話番号は、SBI証券の「三井住友銀行・三井住友カード仲介サポートデスク」です。携帯電話から掛けると有料ですが、ナビダイヤルでなく通常の固定回線であり通話料無料プランの対象となるため、お勧めです。
仲介口座の変更は、電話しか手段がないため、なかなか繋がりません。私の場合、3日間連続で昼の時間帯に掛けてみました。待ち時間の案内が自動音声で流れるのですが、おおむね10分くらい。

10分も待つのは電話代が心配なので、1日・2日目はその時点で断念しました
3日目(金曜)の12:20頃に掛けたときは、「30秒」と案内が流れたので待ってみるとすぐオペレーターにつながりました。
電話口のオペレーターに尋ねられたのは、口座番号と氏名、生年月日でした。
ちなみに電話窓口で行えるのは、仲介口座から通常のインターネットコースに変更する手続きです。新たな仲介口座にするには、その後に自分でWEB手続きをする必要があります。
電話後、2~3営業日ほどで通常のインターネットコースになるとのことでした。
2、3営業日待つ

2、3営業日待つと、SBI証券のログイン後のページにあった「SBIネット銀行」の表示が消えていました。この状態になると、WEB上で「三井住友銀行・三井住友カード仲介口座」の申込ができるようになります。
専用ページから申し込む
私は「三井住友カード仲介口座」を選択しました。
「三井住友カード仲介口座への変更」ページにアクセスし、確認事項をチェックしたら、ページ下部の「お手続きへ」ボタンをクリックします。

現在の仲介業者が「なし」になっている場合にのみ、仲介業者の変更ができます。各種規約をチェックし、SBI証券の取引パスワードを入力したら、「上記に同意して続ける 」をクリック。

申込み内容の最終確認です。「変更後の仲介業者」に間違いがなければ、「申し込む」をクリック。

この画面が表示されれば、仲介業者の変更完了です。

注意点(デメリット)
仲介口座を変更することによるデメリットはほとんどありません。SBI証券の取扱商品や手数料は変わりなく利用できます。
ただし、強いて挙げるなら以下の1点が注意してほしい点です。
貯まる・使えるポイントはVポイントのみ

三井住友銀行または三井住友カードの仲介口座で貯まる・使えるポイントは「Vポイント」のみとなります。
SBI証券は、本来貯められるポイントが多彩で、以下の中から選ぶことができます。また、一部のポイントは株や投資信託の買付にも使うことができます。
Tポイント※4/21まで、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント
ポイントの貯め方でもともと「Vポイント」を選択していた人はデメリットに当たりませんが、他のポイントを貯めていた人は、注意が必要です。
まとめ
2024年5月1日以降は、SBI証券のコースを「三井住友カード仲介口座」または「三井住友銀行仲介口座」にしていない場合、Vポイントアッププログラムのポイント還元率で損をしてしまう恐れがあります。
仲介口座の変更に日数はかかりますが、変更手続き自体は簡単です。一度変更してしまえば、その後は特に気にせずにポイント還元率を上げることができるので、確認してみてください。
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それでは^^
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