イオンシネマ「ワンデーフリーパスポート」に興味がありますか?
税込2,500円で、上映中の作品が1日見放題になるパスポートです。
2020年7月31日まで、全国のイオンシネマで実施されています。
(岡山、シアタス調布を除く)
筆者は、これを使って1日で4本もの映画を観ることができました。
今回は、鑑賞した作品のレビューと、ワンデーフリーパスポートの購入方法を紹介します。
ワンデーフリーパスポートのメリット
実際のパスポートはこんな感じです。
購入時に氏名を記入する必要があり、記入者本人のみ使用できます。
パスポートを使って入場券を発行すると、係員が作品名を記入してくれます。
このパスポートは、映画が見放題になるのがもちろんメインなのですが、それ以外にも意外なメリットがあります。
「ミタ」が貯まる
イオンシネマの会員サービス「ワタシアタープラス」に登録していれば、パスポートを使って入場券を発行するたびに、ポイントである「ミタ」が1ポイント分貯まります。
つまり、仮に1日に5本の映画を観れば、「5ミタ」が貯まります。
「6ミタ」貯まると映画無料鑑賞チケットに変換されるので、このパスポートキャンペーンが終了した後も、好きな映画を観ることができます。
なお、「ミタ」の加算ができるのは、パスポートの記名とワタシアタープラス会員が同一であるときのみなので、注意しましょう。
(他人の会員証の借用は不可)
ドリンクも飲み放題
このパスポートで、ソフトドリンクMサイズと、ホットドリンクSサイズが無料で何回でも受け取ることができます。
もちろん、受け取れるのは1度に1杯までですが、特に回数制限はありませんでした。
常に2枚まで入場券を保持できる
パスポートを購入時に、その場で2枚まで入場券の発行を受けることが可能です。
また、3作品目の入場券は、1作品目の上映終了後に引き換え可能になります。
その後も常時、2枚まで入場券を保持することができます。
入場券の発行は有人窓口でしかできないので、混雑しがち。
2作品を観終わる間であれば、窓口がすいているタイミングで入場券を発行することができるため、空き時間を有効利用できます。
また、例えば上映時間がわずかに被っている作品2作を続けて観たい場合は、エンドロールの途中で抜け出し、その次の作品をスムーズに楽しむことも可能です。
ワンデーフリーパスポート利用の流れ
利用の流れはこんな感じです。
パスポートの購入と入場券の発行は、有人窓口でしか行えないので、時間に余裕を持って映画館に行きましょう。
- イオンシネマの有人窓口で、「ワンデーフリーパスポート」を購入したい旨、申し出る
- 記名入りのパスポートを発行してもらう。その場で、2枚まで入場券の発行を受けることが可能
→3作品めの入場券は、1作品めの上映終了後に引き換え可能になる - ワタシアター会員であれば、入場券の発行時に1作品ごとに「1ミタ」が加算される
注意事項
・パスポートの購入や、入場券の引き換えができるのは有人窓口だけです。そのため、曜日や時間帯によっては順番待ちの列ができることもあります。確実に観たい作品がある場合は、早めに来店しましょう
・一部、パスポートの対象外の作品があります。また、IMAXや4D作品など追加料金が必要なものもあります。これらはHPでは一覧化されていないので、各劇場へ問い合わせる必要があります
・上映時間が15分以上重なる作品の入場券は発行できません
→ただし、「15分以上」と書いてありますが、重なる時間が「15分」の場合は発行できました(新百合ヶ丘店の場合)。劇場によって対応が異なる可能性もあります。
パスポートで鑑賞した作品のレビュー
今回、パスポートを使ったのは土曜日、店舗は川崎市の新百合ヶ丘店です。
同店では新型コロナ対策で、入場者数を50%まで絞っていましたが、実際の客入りはその半分くらいでした(席数の4分の1程度)。
一部ネタバレを含むので、未視聴の方はお控えください。
ソニック・ザ・ムービー(吹替)
映像はVFX満載で美しいが、ソニックの造形に「実在感」はなく、終始違和感を覚えてしまった。
筆者はそもそも原作となるソニックのゲームをプレイしたことがなく、登場キャラクターもそこまで知らないが、コメディが多めでそれなりに楽しめた。
別に来ていた家族連れも、子どもを含め喜んでいたように見えた。
ドクター・ロボトニックはあくまで正義の意思でソニックを捕まえようとしているのに、遠い星に飛ばされる仕打ちはかわいそう。
また、野暮かもしれないが会ったばかりのソニックを、主人公夫婦が身を呈してまで庇う姿は異様だった。
それが友情といったらそこまでだが、何か救ってくれたわけでもなく、迷惑ばかりかける宇宙人である。
それに、ソニックがいくら俊足だからとはいっても、時間が止まるほどとは現実的ではない。
光速を凌駕しているのだろうか。
それならロボトニックにも楽勝だろう。
コメディの路線が度を過ぎ、ちょっとやりすぎた感が否めない。
ただ、最後にドクターの造形が寄せられたり、テイルスが出てきたりと、原作ファンには喜ぶ描写が多かったのではないだろうか。
ランボー ラスト・ブラッド(字幕)
シルベスター・スタローンの老いた感じが痛々しいが、それでも有無を言わさぬ貫禄がある。
ランボーシリーズの5作目であり完結作。
公開前の宣伝活動はわりと力を入れられていた感があるが、いざ公開された途端、話題が落ち着いてしまったという印象。
本作のヒロインと言っても過言でないイヴェット・モンレアル(ガブリエラ役)は、まっすぐな表情が印象的で、素直な役柄も相まって非常に魅力的に見える。
それだけに、後半の展開は観ていて辛くなった。
彼女は、父親や友人と思っていたゼルガに見捨てられ、メキシコマフィア集団に薬漬けにされて亡くなってしまう。
ランボーがそれに復讐するストーリー。
ラストは、自ら掘った自宅の洞窟にマフィアをおびき出し、大虐殺を行う。
それが必要以上に残虐で、そこに至るまでの重い気持ちを晴らしてくれる。
グロテスクなシーンの連続であるが、ここがとても痛快で面白かった!
最後に、過去のランボーシリーズから若きスタローンが登場して涙を誘う。良作と言える1本。
ドクター・ドリトル(吹替)
アニメーションや絵画調のシーンも挿入され、意欲作と言える出来。
今回観た中では、一番客入りが良く、客層も若めだった。
動物たちはフルCGと思われるが、ほとんど違和感なく人間たちとも戯れることが出来ている。
過去のドリトルシリーズからの技術的な向上が窺える。
要は、王女の側近が王女を毒殺しようとするストーリーで、あまりにも使い古されたもの。
特筆するほどのストーリー展開はなかった。
ドラゴンが出てくる伏線はあったが、実際に出てきたところで一気にファンタジー要素が強まり、置いてけぼりに逢った。
新百合ヶ丘店では、吹替版のみの上映だった。
吹替だったこともあり、笑いどころはわかりやすく、何度か吹き出してしまった。
また、ロバート・ダウニーJr.役は引き続き藤原啓治氏であったが、本作が遺作になるらしい。
石田ゆり子氏の演技はそのままだったが、透き通る声で通りが良く、動物のためリップシンクにも違和感はなかった。
家族連れで問題なく楽しめるが、それ以上でもない作品。
シンデレラ(字幕)
2015年公開作品のリバイバル上映。
シンデレラこと、エラ役にリリー・ジェームズ。
王子リチャード・マッデンは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のロブ・スターク役を務める正統派イケメン。
王子が舞踏会より前にエラに会うシークエンスは、単に容姿に惚れたわけではないことの証明になっている。
童話にはない新しい解釈だと思うが、時代に合わせた良い改変だと思う。
美しいドレスを着てイケメン王子に見初められ、舞踏会で踊るシーンは、世の女の子たちが喜びそうな要素が詰まっていると思った。
反面、まま母やその連れ子たちは性格の悪さが救いようがなく、ステレオタイプ的と言えるほど。
また、王子の側近として重要な役どころに黒人(ノンソー・アノジー)がいる。
使用人が存在する世情を考えるとあり得ないことと思えるが、昨今のブラック・ライブズ・マターを考えても当然の配慮だろう。
まとめ
いかがでしたか?
ワンデーフリーパスポートは、映画好きなら、そしてワタシアタープラス会員なら1日にたくさん映画が観られてお得だと思います。
ゆっくり映画を観られる時間があれば、ぜひ検討してみてください。
それでは^^
コメント