先日、JR東海ツアーズの格安新幹線きっぷ「ぷらっとこだま」を東京駅~浜松駅間で利用しました。
ぷらっとこだまは、東海道新幹線「こだま号」に限って乗車でき、普通の指定席料金よりも安い値段で乗車できる旅行商品です。もちろん、出張用途でも利用できます。
ふと、こんなことを思いました。
ちょっと寄り道してから浜松に行きたいなぁ…。途中の掛川駅で降車できるんだろうか?
結論からいうと、ぷらっとこだまは指定された駅でしか降車できません。もし違反した場合、利用経路全額の通常料金を支払うことになります。
本記事では、ぷらっとこだまでは何ができて何ができないのか、解説します。
【ぷらっとこだま】の基本情報
まず、JR東海ツアーズの格安新幹線ぷらっとこだまの基本情報をおさらいします。いろいろと特徴がありますが、大きく以下の3点です。それぞれ解説していきます。
事前のWEB予約で、こだまを安く利用できる(片道可)
ぷらっとこだまのWEB予約は、乗車日前日の22時まで可能です。券売機での直接購入は不可です。また、「JR全線きっぷうりば」の窓口でも購入できません。
以前はJR東海ツアーズの店頭でも直接購入できたようですが、すべてWEBからの予約になりました。なお、予約後のきっぷの受け取りはJR東海ツアーズの店舗でも行えます。
乗降ともに、新幹線専用改札しか利用できない
ぷらっとこだまのきっぷは、在来線から直接乗り換えできません。JRの在来線を使って新幹線駅に着いた場合でも、一度「在来線改札」を出て「新幹線専用改札」から入り直す必要があります。
東京駅を利用する場合、新幹線専用改札は「丸の内側」にはなく、「八重洲側」のみにあります。つまり、丸の内側の在来線改札から出てしまうと、時間のロスになるので気を付けてください。
「八重洲中央口」または「八重洲北口」の在来線改札から改札外へ出れば、スムーズに新幹線改札へ移動できます。
ドリンク無料引換券がつく
ぷらっとこだまは、予約1人に付き1本分のドリンク引換券がもらえます。2人で予約すれば2本分(引換券は1枚)もらえます。
ドリンク引き換えができるのは、「ぷらっと・旅クーポン券引換券」のシールが貼ってある店舗です。シールが貼っていなくても、JR東海の駅にある店舗なら利用できることがあります。レジで聞いてみてください。
なお、改札外にも、新幹線改札内にも、ドリンクが引換できる店舗はあります。
【ぷらっとこだま】の留意点
次に、ぷらっとこだまの留意点について解説します。
券面に記載された駅のみ利用可能
ぷらっとこだまは、こだまの停車駅すべてで使えるというわけではありません。
ぷらっとこだまで利用できる駅は「東京・品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪」が指定されています。指定駅以外では、一切乗降できません。
さらに、利用できるのは乗降ともに“券面に記載された駅だけ”です。たとえば、新大阪までのきっぷを使って、ぷらっとこだまの指定駅である京都駅で下車した場合も、不正利用に当たります。必ず新大阪で降りなければなりません。同様に、途中乗車も一切不可となっています。
不正利用の場合、別途、利用した区間全額分の新幹線正規料金を支払う必要があります。
乗り遅れるときっぷは無効。後続車両に乗れない
ここまで、ぷらっとこだまを便宜的に「きっぷ」と呼んできましたが、厳密にはきっぷではありません。予約した時間・区間の新幹線に乗れるだけのツアー(旅行商品)です。
JR発行のきっぷと異なり、乗り遅れたときの救済措置はありません。また、乗車時刻の変更もできません。予約をキャンセルし、取り直すことになります。
普通の指定席きっぷとは全く別の物だと思ったほうがよいでしょう。実際に、JR東海ツアーズのHPにも以下の記載があります。
「ぷらっとこだま」は、こだま号の片道指定席とドリンク引換券をセットにした募集型企画旅行商品(きっぷではありません)です。
出典:https://www.jrtours.co.jp/apply/flow/f5.asp
【東京~掛川】を利用するにはどうしたらいい?
それでは、記事タイトルにもある【東京~掛川】間でのぷらっとこだま利用について解説します。
結論から言うと、【東京~掛川】間でぷらっとこだまは利用できません。
サポートセンターへの照会結果
実際に、東海ツアーズのサポートにメールで問い合わせてみた結果は以下です。
サポートの方自身も「厳しい条件」だと語っているように、ぷらっとこだまを掛川駅で降車することはできません。
代案はかなり不便だった
ぷらっとこだまが掛川で降車できず、代わりに案内されたのは、東京~静岡までぷらっとこだまを利用し、静岡~掛川間を在来線で移動することです。
東京~静岡のぷらっとこだま料金は5000円(通常期)、静岡~掛川の在来線料金は860円です。
東京~掛川の新幹線指定席料金は8000円(通常期)なので、たしかに新幹線と在来線を乗り継いだほうが安くはなります。
ただし、静岡~掛川の在来線乗車時間は44分かかります。また、新幹線から在来線への乗り換えにも時間がかかるため不便すぎます。よって今回の旅行では、掛川への寄り道は諦めることにしました。
ぷらっとこだまはどのくらい安い?
次に、ぷらっとこだまは果たしてどのくらい安いのか?を詳しく見ていきたいと思います。
ぷらっとこだまの片道料金と、通常の指定席料金(通常期)を比較すると下表の通りで、ぷらっとこだまの料金はたしかに格安です。
ただ、生活圏の近くに金券ショップがあるなら、ぜひ覗いてみてください。新幹線自由席の回数券が売られているはずです。
「使用期限が決まっている」「5月の大型連休には利用できない」などの条件はありますが、ぷらっとこだまほど条件が厳しくない自由席券が、ぷらっとこだま並みの価格で売られていることがあります。
実際に、都内の金券ショップ「マルトクチケット」でうかがったところ、
東京~掛川間の自由席きっぷが6890円、東京〜浜松間の自由席きっぷが7210円でした。通常のJRのきっぷなら、ひかり号も乗れるため便利です。
おまけ:ドリンク引換券を使うべき商品
ぷらっとこだまは、1人につき1本のドリンク引換券がもらえます。浜松駅のベルマートキオスクでは、329円までのビールならロング缶でもドリンク引換券を利用できました。一部のプレミアムビールを選ばなければ、この上限金額を超えることはありません。
店頭ポップにも「使える」旨が書かれており、わかりやすかったです。
JR東海ツアーズの「よくあるご質問」では、「350ml以下の缶ビール」と記載があるため500mlのロング缶ビールはてっきりダメかと思っていましたが、問題なく利用できました。
まとめ
いかがでしたか?今回は「ぷらっとこだまは掛川駅では降車不可! 何ができ、何ができない? お得な利用方法も解説」を解説しました。
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それでは^^
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