「Rakuten光（楽天ひかり）」ってご存知ですか？
文字通り、楽天が提供する光通信回線（インターネット回線サービス）のことです。
この楽天ひかり、1年無料キャンペーンの実施で話題になっています。実際のところ、メリットデメリットはどうなのでしょうか。
今回は、楽天のさまざまなサービスを利用している筆者が、楽天ひかりについて解説します。
楽天ひかりとは
楽天ひかりは、モバイル事業とは異なり自社で光ファイバー網を敷設しているわけではありません。
「光コラボ」と呼ばれるしくみを利用しています。
光コラボとは、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光回線網と、各社のプロバイダーとをセットに販売することで、さまざまな独自サービスを付加して提供するもの。
光コラボとしてメジャーなところでは、ドコモ光、ソフトバンク光などがあります。
楽天ひかりの場合は、「楽天ブロードバンド」のプロバイダーをセットにした高速インターネットを提供しています。
楽天ひかりは、国内どこでも最大1Gbpsの高速回線をウリにしています（ベストエフォート方式となるので、この速度を保証するものではありません）。
楽天ひかりの通常の利用料金は上記の通り。
マンションプラン（集合住宅）なら税込4,180円、ファミリープラン（戸建）なら税込5,280円です（初期費用や工事費、オプション費用等は別途必要）。
これは、本家のフレッツ光とプロバイダーを別途契約するよりも、少しお得な料金体系となっています。
楽天ひかりのメリット
楽天ひかりを利用する主なメリットを、以下に3点紹介します。
1年無料キャンペーン
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」との同時利用で、楽天ひかりの月額基本料が1年無料となります。
楽天モバイルと楽天ひかりの申込みは、同時でなくて構いません。
Rakuten UN-LIMIT VIをすでに利用中の人はもちろん、楽天ひかり申し込みの翌月15日までに申し込む場合でも大丈夫（以下参照）。
楽天ひかりのマンションプラン・ファミリープランともに月額基本料が1年無料になります。
ちなみに、楽天モバイルとのセット利用がなくても、基本使用料が1年目に限り2,000円オフが適用されます。
この場合はマンションプランが税込1,980円、ファミリープランが税込3,080円です。
なお、この1年無料キャンペーンは、「フレッツ光回線をすでにご利用中で、プロバイダーが楽天ブロードバンドの方の転用お申し込みの場合」には対象外となるのでご注意ください。
裏を返せば、すでにフレッツ光をご利用中でも、楽天ブロードバンド以外のプロバイダーをお使いの方なら対象となります。
ただし、月額基本料無料の期間中でも、初期登録費や工事費、オプション費用等は通常通りかかるので完全無料で利用できるというわけではありません。
■楽天モバイルをゼロ円運用する方法についてはこちら
SPUの対象
SPUとは、「スーパーポイントアップ」の頭文字のこと。
楽天グループのさまざまなサービスを利用することで、楽天市場でのポイント還元率がアップするプログラムです。
楽天ひかりを利用中の人は、お使いの楽天ポイント口座を登録することで、SPUに＋1倍されます（1％相当が上乗せ）。
さらに、楽天モバイルを利用することでもSPUは＋1倍されることから、楽天市場での買い物がポイント＋2倍になる恩恵が受けられます。
「楽天経済圏」をもれなく利用したい人にとっては、見逃せないメリットです。
2年目以降も月額利用料が安い
上述の通り、楽天ひかりの新規契約から1年間は月額料金に値引きが適用されます。
2年目以降の料金はどうなるかというと、マンションプランが月額4,180円（税込）、ファミリープランが月額5,280円（税込）。
これは、プロバイダーサービス料も込みの金額です。
他社と比べて格段に安いわけではありませんが、光回線としては十分最安レベルと言ってよいでしょう。
■参考：おもな光回線料金との比較（2021年7月5日時点）
| 光回線 | 月額基本料金（税込） | 下り最大速度 | 提供エリア |
| 楽天ひかり | マンション：4,180円、 戸建て：5,280円 |
1Gbps | 全国 |
| ドコモ光 | マンション：4,400円、 戸建て：5,720円 |
1Gbps | 全国 |
| NURO光 | マンション・戸建て：5,200円、 導入済みマンションなら：2,090円～ |
2Gbps | 北海道、関東7都県、東海4県、関西5府県、中国2県、九州2県 |
| BIGLOBE光 | マンション：4,488円、 戸建て：5,698円 |
1Gbps | 全国 |
※初期登録費、工事費、オプション費用等は除く。
楽天ひかりのデメリット
いっぽうで、楽天ひかりにはデメリットもあります。以下に3点紹介します。
3年ごとの自動更新
固定通信回線では一般的ですが、楽天ひかりの契約期間は3年で、自動更新されるシステムです。
契約更新月以外に解約する場合には、契約解除料として9,500円（税込 10,450円）がかかってしまいます。
※契約更新月は、開通月翌月を1カ月目として36カ月ご利用後、翌月の1カ月間（37カ月目）です
出典：楽天ひかり
また、36カ月満了の次の1カ月間は契約解除料が発生しません
2021年6月29日以降は36カ月目～38カ月目に解約申請、または事業者変更承諾番号の発行を行い、 36カ月目～40カ月目以内に回線撤去もしくは他社光コラボに事業者変更が完了した場合、契約解除料は発生しません
ルーターが付属しない
他社では多くの場合、固定通信回線の利用中はルーターを無償または有償でレンタルしてくれるサービスがあります。
例えば、ドコモ光では指定のプロバイダーに加入すれば、Wi-Fi機能付きのルーターを無料でレンタルできます。
でも楽天ひかりでは、ルーターのレンタルを行っていません。
とはいえ、Wi-Fi機能つきのルーターは、現在2,000円ほどで購入できます。
高速インターネットを十分に利用するには「IPv6」対応のルーターが必要となりますが、そこまで回線速度にこだわらなければ、安いもので十分という人が多いと思います。
＼IPv6対応のルーターはこちら／
工事費がかかる
楽天ひかりでは、工事費のキャッシュバックや値引きは行っていません（2021年7月5日現在）。
新規回線の場合、最大で約2万円の工事費と、初期登録費（880円）が必要となります。
この金額は分割で3年間、月々の利用料に上乗せして支払います。
そのため、思っていたよりも月々の請求額が高額になってしまうケースが多いです。
一方で、他社にはキャッシュバックや工事費が実質無料となる事業者がいくつかあります。
他社が実施するキャッシュバックキャンペーンの一例は、以下です（2021年7月5日時点）。
| 光回線 | キャッシュバック特典 | その他の特典 |
|---|---|---|
| NURO光 |
新規入会で45,000円キャッシュバック |
基本工事費実質無料（契約期間中、継続して利用した場合） |
| BIGLOBE光 |
回線新規で40,000円キャッシュバックまたは月額料金大幅値引き |
新規工事費実質0円（3年間、継続して利用した場合） |
| ドコモ光（NTTドコモ） |
dポイント20,000ptプレゼント、転用の場合でも15,000ptプレゼント |
ドコモ光の新規工事料が無料 |
ただし、2021年7月1日〜7月31日までに申し込むと、もれなく楽天ポイント（期間固定ポイント）が1,000ptもらえるキャンペーンを実施中です。
まとめ
固定通信回線は、NTT以外にもたくさんの提供事業者があります。
通信料金は毎月支払うものなので、長い目で見るとかなり高額な出費となります。提供事業者ごとのメリットデメリットを十分に比較して、自分に合ったものを選択しましょう。
筆者としては、固定通信回線の乗り換えが今後活発になると予想しているので、競争も激化すると思います。
そのときまで待って、契約をするのもアリだと考えます。
このブログでは、人生をちょっとだけお得に送るための生活改善情報を発信しています。
よろしければブックマークや、プロフィールページからTwitterのフォローをお願いします。
それでは^^
■キーワード「楽天」に関する人気記事はこちら
楽天モバイルが自宅で突然圏外に！無料のドコモ回線を送ってもらった話
コメント